
(画像=polkadot/stock.adobe.com)
【今回のケース】
給与所得者の口座へ定期的に不特定多数の者から振込がある…
SNSの普及により、給与所得者の中にも、副業等で作った商品をSNS上で販売する者や、趣味が同じ人とサークルを一緒に作って運営している者が現れてきました。そのため、給与所得者の預金口座に、不特定多数の人から頻繁かつ不定期に振込が行われることが増えています。
給与所得者については、総じてマネロン等リスクは低いと考えられており、マネロンリスク管理上は、「簡素な顧客管理(顧客情報の調査範囲・手法・更新頻度等を簡素化する、あるいは要件を緩和すること。SDD)」の対象になるものと考えられています。
ところが、SNSの普及により、給与所得者の交友関係が勤務先や地域といった狭い範囲から不特定多数を含む広い範囲に拡大し、預金口座の動きも、給与振込や生計費決済等の定例的なものに限定されず、不特定多数の移動を伴うものに変化してきていますので留意が必要です。