事例で確認 FP6分野別 お客様のお悩み解消アドバイス【第2回】新 NISA・老後に向けた資産運用(金融・証券)
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Q 年間投資枠が拡大された新NISAは金持ち優遇制度なのでしょうか。投資初心者の私は少額から老後に向けた資産運用を始めたいのですが、利用メリットはありますか

A 第2回目は、2024年1月から始まる新NISAと、老後に向けた資産運用に関する悩みを持つお客様へのアドバイスのポイントを解説する。まずは来年始動する新NISAについて見ていこう。

岸田内閣が掲げた「資産所得倍増プラン」の一環として、24年1月から新NISAがスタートする。新NISAでは、制度の恒久化、非課税保有期間の無期限化、年間投資枠・非課税保有限度額の拡大が決まっている。さらに、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になることもポイントだ(図表)。

近代セールス
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新NISAの年間投資枠は、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円まで拡大する。合計で年間最大360万円まで投資が可能になるのだ。

現行のNISAでは、一般NISAとつみたてNISAのどちらかを選択しなくてはならず、積立投資をしながら中短期運用をするという併用ができなかった。しかし、新NISAでは併用可となり、運用の選択肢増加につながるだろう。

運用初心者のお客様にもメリットが大きい制度に