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ココに注目!業績悪化に伴う融通手形操作に注意
業績悪化に伴う資金繰り対策として、融通手形操作を行う企業がある。今回は、その兆候を受取手形の勘定項目に着目して考えよう。
B社は包装資材メーカーで、各種包装資材事業のほか食品事業や衛生事業などを手掛けている。2015年の売上高が約4億円だったが、市場の伸長とともに順調に事業を拡大し、今期の売上高は約13億円まで成長した。
しかし翌年に経営破綻。破綻直前期の純資産は約6500万円を確保していたはずが、実際は約13億円の債務超過であった。投資に見合った売上が確保できず赤字が続いており、融通手形で資金をつないでいたことが判明した。