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情報共有の場を作り実務担当者同士の連携体制強化を図る
地域金融機関の営業店担当者と支援機関の実務担当者の間に、事業者支援の取組みにおける情報共有の場を設けることにより、相互理解を深め、事業者支援の実効性を高める―こうした目的を掲げ地域の事業者支援に邁進しているのが、財務省福岡財務支局だ。
その取組みの中心となる会議体が、「福岡地域しんこうコンソーシアム」。「しんこう」には、「地域振興」「地域深耕」「地域親交」に3つの意味が込められている。
「地域金融機関と支援機関の実務者同士で、意見交換を活発化したい」との声を受け、発足に至った。
「コロナ禍の影響で、ここ数年、支援に携わる実務者同士が膝を突き合わせて議論する機会は減少しているとの声を聞きました。ゼロゼロ融資の返済も本格化する中、実務者がお互いに顔の見える関係を築き、事業者支援の実効性を高めてもらいたいという考えで、福岡地域しんこうコンソーシアムを立ち上げました」(安本剛・同支局理財部金融調整官)
事業者支援といっても、売上拡大からコスト削減、利益構造の見直し、資金繰り支援まで多岐にわたる。地域金融機関や支援機関で得意分野・支援メニューもそれぞれだ。
「地域の実務担当者が1つの輪になるように、しっかりとつなげていきたい」(同)との思いのもと、コンソーシアムは動き出した。

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