ポイント
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4. でんさい割引を利用する場合

でんさいは手形と同様に受け取ったでんさいを金融機関に割り引いてもらい、支払期日より前に現金化することができます。また手形ではできなかった、額面金額の一部のみを譲渡することが可能です。

これは手形割引等を行う企業にとって、柔軟な資金調達に資する仕組みといえるでしょう。実際に、手形発行からでんさいに切り替え、でんさい割引による資金調達を行う取引先も増加しています。

でんさい割引はでんさい譲渡に似ていますが、でんさい譲渡との違いは、取引先から金融機関への債権譲渡になること、また金融機関から取引先への与信であるため、利息(割引料)が発生することです。したがって、通常の手形割引と同様に、でんさい利用取引先の信用力に加えて、銘柄(でんさいの振出先である債務者)の信用力を審査して買取の可否を決定していきます。

でんさい取引ならではの項目も記載してもらう