新制度を含めてNISA制度を正しく理解しよう!【後編】
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ここではつみたて投資枠を中心に、新制度への移行に際してのアドバイスなど、新NISAについて、お客様にアドバイスすべきポイントについて考えてみたい。

まずお客様を、①すでにつみたてNISAを利用しているお客様、②これまで自行庫ではNISA制度を利用してこなかったお客様の2パターンに分けて整理する。

【ケース1】すでに自行庫でつみたてNISAを利用しているお客様

まず、すでに自行庫でつみたてNISAを利用しているお客様について考えていこう。2023年4月末時点の情報によれば、すでに自行庫でつみたてNISAを利用している場合、改めて書類提出などの手続きを行わなくとも、新制度でのつみたて投資枠の利用をスタートさせることができる方向性である。

ただし、ファンド銘柄の変更はもとより、例えば、これまでの月3万円の積立を月10万円に増額するといった、毎月の積立額の変更については変更手続きを行う必要がある。そして、こうした手続きはお客様の申し出に任せるものではなく、金融機関側から確認していく必要があるだろう。

無期限になるからこそ顕在化する問題に注意