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住宅ローンと定期預金による基礎固めと本業支援で地域内でのファンを増やす

(画像=近代セールス)
小林 知史(こばやし・ともふみ)支店長
三条信用金庫燕支店
1998年入庫。本店次長を経て、2020年栄支店長、22年より現職。モットーは「計画された偶発性」
1998年入庫。本店次長を経て、2020年栄支店長、22年より現職。モットーは「計画された偶発性」
新潟県中央に位置する燕市は、国内トップのシェアを誇る金属製洋食器加工をはじめとした「金属加工の街」として知られる。工業団地周辺には多くの働き手が暮らすが、少子高齢化や人口減少といった課題を抱える。そんな燕市に店を構えるのが三条信用金庫燕支店だ。
小林知史支店長が赴任した当初、燕支店の預貸率はやや不安定だった。預金・貸金の双方とも、事業性資金への依存度が高かったためだ。
そこで小林支店長が第一業務に掲げたのが住宅ローンの推進。個人向けの長期融資を積み上げ、融資残高を安定させることを目指した。
住宅ローン推進においては特に借換提案に注力する。小林支店長は積極的に若手渉外担当者に同行し、渉外担当者全員のスキルアップも後押し。燕支店一丸となって取り組んだ結果、2021年度比で借換案件が3倍に、残高は同23・3%増えた。
住宅ローンと併せて定期預金も推進したことで、個人預金残高が2021年度比で4・3%増加した。

三条信用金庫燕支店
預金180億円、貸出金69億円(2023年3月末時点)。職員数9名。写真中央は、小林支店長と渉外担当者による毎朝のミーティング風景
預金180億円、貸出金69億円(2023年3月末時点)。職員数9名。写真中央は、小林支店長と渉外担当者による毎朝のミーティング風景