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質問することで自分で考える力を育てる
自分で考える力に欠けるスタッフが多く、1から10まで指示をしなければならず困っている…というリーダーは多いのではないでしょうか?
その原因の1つは家庭にあります。超少子化の今、親が過保護になるケースが多くなっています。子どもに降りかかる障害を事前に親が振り払い、安心安全な状態で過ごしてきたのがZ世代を中心とした若者です。困難なことを乗り越えるために創意工夫しなくてもよい環境で育ってきたので、自分で考える癖がついていないのです。
また、現代社会においてデジタルツールが発達したことも原因の1つです。ChatGPTなどのAIツールを活用し、レポートを作成することなどが日常的に行われているのが現状です。自分で答えを出すよりも、検索すればほとんどのことはすぐに正解にたどり着けます。
このように社会全体が、考えなくても済む世界に変わってきている点も、自分で考えることをしない人が増えている原因であると言えます。
しかし職場で起こる問題への対応策については、検索やAIによって「参考になる情報」を手に入れることはできても、正しい答えは見つけられません。現場の状況を把握し、自分で対応策を考えることが問題解決のためには必要です。だからこそ、自ら考えることができる人材を育てることは、リーダーの重要な仕事であると言えます。