スカイマーク

日本経済新聞は2014年11月21日付の記事で「スカイマークの西久保慎一社長は21日午後、報道陣に対して日本航空と提携交渉に入ったことを明らかにした」と報じた。エアバス問題で揺れていたスカイマーク <9204> に一筋の光が見えたかに思えたが、この提携に国土交通大臣が「待った」をかけた。「国交省はすでに日航単独での支援策は認めない方針を伝え、日航だけでなく全日本空輸とも共同運航することや、全日空による単独支援に切り替えるよう促してい」た。

そして、同新聞の2014年12月10日付記事には「日本航空と提携交渉を進めている国内航空3位のスカイマークは全日本空輸にも提携を通じた支援を要請する方針を固めた」と報じている。


A380型機だけではないスカイマークの苦悩

スカイマークは何かと話題をふりまいている。以前はキャビンアテンダントの制服をミニスカートに変更すると発表し、業界内で議論を引き起こした。また2011年2月にはエアバス社とA380型機を約1900億円で6機契約したものの売上規模(2013年3月期で859億円)との大きな開きから過剰な設備投資ではないかと囁かれた。

さらに2014年7月には、エアバス社からA380型機の購入契約の解除通知および違約金約700億円の請求を受けた。これにより株価も急落、決算短信には継続企業の前提に関する重要事象等も記載された。

ただ、平成27年3月期第2四半期決算短信を見るとスカイマークの危機的な状況はこのエアバス社との一件だけが問題だけではない。「競合他社との競争の激化、エアバスA330-300型機の導入コストの発生、想定を超える円安の進行、燃料費の高止まり等の要因により業績が悪化して」いる。

その結果、平成27年3月期第2四半期の売上高は45,172億円と前期0.7%のマイナスに留まったにもかかわらず、営業利益は△4,387百万円、経常利益は△3,983百万、四半期純利益は△5,744億円となった。手許現金も平成26年3月31日時点では残高が7,065百万円から平成26年9月30日には4,549百万円と急速に減少しており、経営が悪化していることを物語っている。