国際感覚

こんにちは。今回記事を寄稿します、M.Kと申します。

東京都教育委員会の報告によると、2011年度の公立小学校卒業生における私立中学校への進学率は16.5%で、地区によっては35%を超えるところもでているとのことです。
近年報道にもあるように、教育者の質の低下も懸念材料となり、教育に関心のある富裕層の私学への期待はますます高まるばかりです。一方で、「日本でしか通用しない能力・知識ばかり身につけても仕方ない」と、海外での教育に期待を寄せる層もますます増えているようです。中には、子どもの教育のために一家揃って教育水準の高い国に移住する家庭もあるとのこと。

教育を受けることは等しく認められた日本人としての権利です。しかし、教育の質をより広いレンジから選択するには、ある程度の金銭的余裕が必要なのも事実。日本企業の英語公用語や、留学生の積極採用など、日本国内の「国際化」が活発になり、グローバリズムが叫ばれて久しい現在、世界で通用する能力をもった子どもにするためには、どのような教育を選択することが必要なのでしょうか。

【参考】

欧米型富裕層のライフスタイル〜日本の富裕層とは何が違うのか?〜
海外留学の新しいカタチ「親子留学」とは?検討する上で知っておきたいこと
資本家と労働者の違い〜富裕層が見ている“本質的な価値”とは?〜
意外と楽観的?止まらない中国人富裕層の海外移住と華僑モデルの未来
加速する子女教育のグローバル化〜海外移住の新潮流 前編~

◉国内での教育に限界を感じた富裕層がまず検討するのが海外留学


文部科学省HPのデータでは、平成24年度の日本人学生の海外留学の人数は58,060人。2004年の82,000人をピークに減少傾向にあり、毎年5%を越える減少率となっています。
ちなみに、留学者数の多い国は順にアメリカ合衆国、中華人民共和国、イギリスです。
少子化やリーマンショック以降の経済状況の悪化による現象が主な原因とも考えられますが、平均的に4年間大学に通うための学費だけで700万円〜1000万円と言われる高額の留学費用を出せる家庭はなかなかありません。

また経済的理由以上に、
・入学するよりも卒業するほうが数倍大変な欧米の大学のシステム
・母国語ではない環境での単位の取得の困難さ
・さまざまな言語を母国語とする人間関係の構築
・物理的距離、スケジュールなどの点から日本の企業への就職が困難
などの理由によりドロップアウトしてしまう学生が多いこともその理由として挙げられるでしょう。

その一方で、日本ではなかなか身に付かない「公の場でアピールする積極性」や、異文化、コミュニケーション能力の向上も海外留学のメリットとしては魅力的。親元を離れ、異国の地で数か月〜数年の単位で暮らすことで、自立心を養うこともでき、家族の大切さ・絆を再認識できる、というプラス面もあります。

【参考】
文部科学省HP「日本人の海外留学状況」
海外留学の意義とメリットを考える