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1月14日午前、イタリア共和国大統領ジョルジョ・ナポリターノ氏が、関係者と国民に見守られながら、夫人とともに大統領官邸(クイリナーレ宮殿)を後にした。

2006年に大統領に就任し、2013年に7年の任期を終えた時点では、続投を拒んでいたナポリターノ氏であった。しかし、この時期イタリア政府は混乱を極めており、周りからの強い要請を受け、大統領選挙で11代目大統領に選出され、続投を承諾し現在に至っていた。近年のイタリア経済低迷のなかでの議会混乱を収拾し、国民からの強い信頼感を得ていたナポリターノ氏は、とても90歳を迎えるとは見えない矍鑠とした振る舞いと切れ味を見せていたものの、年齢を理由に2014年末の国民への恒例テレビ演説の中でも大統領職を離れる意があることを表明していた。

イタリア大統領は、間接選挙制で、議会の両議院議員と各州代表総計1000人により選出される。象徴的な国家元首であるが、首相任命権や議会解散権、議会への法律案提出の承認など、実権に強く影響を与える権限を握ってもいる。実際、新進喜悦の現首相マッテオ・レンツィ氏も、分裂を極め方向性を定められなかったイタリア議会をまとめるにあたり、ナポリターノ大統領の強い後押しがあった。新聞各社は、レンツィ氏が今後の改革を進めるにあたり、チャレンジングな状況に立たされていることを報じている。

現地報道によると、次期大統領候補には、まだ不透明ながらも、プローディ元首相やイタリア中央銀行ビスコ総裁、ピノッティ国防相らの名前が挙がっている。ローマ出生のマリオ・ドラギ欧州中央銀行総裁の名前も取り上げられたようだが、同氏は大統領就任の意思はないと発言した。

当面、グラッソ上院議長が大統領代行を務め、今月末までには、次期大統領の選出手続きに入る。

(ZUU online)

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