ギリシャ

1月25日実施された、ギリシャでの総選挙は、40歳の若き党首アレクシス・ツィプラス氏が率いる急進左派連合(SYRIZA)が得票率36.3%で勝利した。獲得議席は149議席で過半数には2席足りなかった(議会は300議席)。

選挙で勝利した後、ツィプラス氏は、独立ギリシャ人党(パノス・カメノス党首、13議席)に政権への参加を求め会見し、双方基本合意に達して、翌26日に新連立政権が発足することになった。両党は、現行の緊縮財政策に対し反対姿勢を取ることで結束しており、新政権はEUとIMFからの金融支援策条件の見直し交渉を進めてくることになる。

株式市場へのネガティブな影響は限られたものとなり、27日に日経平均株価はギリシャ懸念後退感から反発、約300円高の17,768円30銭で終了。ギリシャ株式市場は、左派勝利を嫌気し主要株が5%程下落する場面もあったようだがその後下げ幅は縮小、27日欧州市場では、ギリシャ選挙結果を大げさに取り上げる必要はないと、とらえられている。

さて、ツィプラス氏だが、以前からEUを離脱するつもりはない意思を表明している。選挙後の演説では「破壊的な緊縮体制が終わった」、「公平かつ相互利益となる解決策に向けて」EUの支援策との協力体制を続けること、「ギリシャと国民が失った尊厳を回復することが最優先」とコメントしている。

今回の選挙結果は、ギリシャ国民を苦しめた財政政策を国民が拒否し、最低賃金引き上げなどの新政権の新しい舵取りを、多くの国民が期待と共に支持していることの表明と考えられる。

新政権のスタンスは、ユーロ圏に不透明感と金融不安を残すが、EU全体の問題として取り組み、ギリシャに急速な経済回復を求めつつ解決策を探っていくというのが、概ねの見方。依然ドイツとの対立は避けられず、独財務相は「ギリシャの義務は残る」とし、支援策を受ける代わりに緊縮策を継続するよう再度促している。

一方、伊財務相は「ギリシャ債務に関しては、互換可能ないくつかの解決方法がある」と言う。経済成長と雇用の増大、EU内での問題への取り組みの必要性を指摘した。イタリア現地紙は、SYRIZAの勝利は、EU経済が新しい段階へ入ったことを示すとも述べている。

(ZUU online)

【関連記事】
カナダ中央銀、原油安対策で突然の利下げ 頼みの綱は米国経済
ギリシャ大統領選で緊縮財政派の急進左派連合・チプラス氏が勝利
ギリシャ総選挙どうなる?EU離脱ならリーマン以上の金融不安
年間52,596円の日経新聞が無料?ネット証券は『情報の宝庫』
10万円以下でも買える?2015年の目玉LINE株を上場前に買う2つの方法