EU
(写真=Thinkstock/Getty Images)

ギリシャは 19 日、ユーロ圏に対し正式に 6 カ月間の支援延長を申請した。これに関する協議のため、 20 日の 15 時からブリュッセルでユーロ圏財務相会合が開かれる。


ギリシャが見せた歩み寄る姿勢

支援延長申請に際、ギリシャ当局は「すべての債権者に対する金融債務を履行し、パートナーに協力する方針」の表明と併せて、「金融上・手続き上の内容には拘束力がある」と認識していることを伝えている。つまり「トロイカ」支援とともに「監視」を受け入れる方針を示したことになる。

16 日のブリュッセルでの財務相会合の際、ギリシャのチプラス首相は国際支援プログラムの 6 カ月延長申請を求める提案を拒否し、協議は決裂していた。ギリシャ側としては、融資合意と支援プログラムを区別して捉えており、ユーロ圏に留まる意志を示しつつも、現行の支援プログラム延長に合意は出来ないとしていた。ユーロ側が出していたプログラムは “ 終わっている ” 、つまり「プログラム延長は理にかなわないとし、延長を唱える向きは時間の無駄」と考えていたからだ。

また、 16 日の¥会合後、バルファキス・ギリシャ財務相が「会合前はユーロ側が提示した別の案に合意するつもりでいたが、会合では事前と異なった提案が協議された」ことや、「ドイツ側がギリシャを批判している」件に不快感を表わす場面もあった。


フランス首相がギリシャの対応を評価―ドイツ側との交渉にも明るい兆し?

今回のギリシャ側の対応を、フランス首相は「事態解決に向けた力強い兆候」と評価している。実際、今回のギリシャ側の対応は、ユーログループに大きく歩み寄るものである。

申請提出後、メルケル・ドイツ首相とチプラス首相は電話会談を行って、「建設的な会談」となったことを表明。前向きな雰囲気の中、互いに有益な解決策を模索するため」の話し合いができたようだ。ドイツ・ガブリエル経済相は、ギリシャの申請について「ギリシャ融資延長申請は不十分」「協議開始の第 1 歩に過ぎず」と述べたようだが、大きな 1 歩となる可能性もある。

加えて、欧州中央銀行理事会メンバーのワイトマンドイツ・連銀総裁は、 4 日に停止声明が出された特例措置について「ギリシャが必要条件を満たせば、ギリシャの国債を適格担保として認める特例措置を復活させる可能性がある」とも述べている。

平行線をたどっていたギリシャ側とユーロ側の両陣営とも、ギリシャのユーロ圏離脱や、ギリシャおよびユーロ圏の他の国の経済を崩壊させる意向はなく、ギリシャのポピュリズムの台頭は、安定した生活を取り戻すための国民の意思とする見る向きもある。 20 日の会合では「不十分」を補うさらに踏み込んだ具体策が話し合われ、さらなる前進が期待される。

(ZUU online)

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