今回の記事のテーマは、「留学の最適な時期とは」だ。留学といえば、以前は大学生や高校生が行くものだったが、グローバル化が進む今、小学生時代、中学生時代に留学するといった低年齢化が進んでいる。日本の英語教育への限界や国際社会に早いうちに適応させたいと考える親御さんのニーズが高まっているからだ。 海外の学校に留学し、卒業を目指す正規留学の場合、何歳くらいで留学するのが最適なのだろうか。小学生、中学生、高校生での正規留学について、考えていこう。

目次

  1. 小学生の留学
  2. 中学生の留学
  3. 高校生の留学
  4. 大学までを見据えた将来設計を

小学生の留学

小学生が、単身留学をすることができる国は限られており、スイスとイギリスが挙げられる。スイスとイギリスの寄宿学校であるボーディングスクールでは、小学生から受け入れているところもあり、学生ビザが発給されるのだ。

イギリスでは、中学校の入学年齢が11歳か13歳であり、13歳からの学校であっても、名門校は10歳のときに出願が締め切られることもある。受験の準備期間を踏まえても、イギリスに中学生で留学するためには、小学生時代から留学していた方が有利なのだ。 親子留学をする場合には、ニュージーランド、オーストラリアなら、子供の学生ビザと保護者用のガーディアンビザが発給されるので、ビザの面で行きやすい国といえるだろう。マレーシアにも、保護者用のビザがあり、カナダは、保護者は観光ビザで滞在できる。

小学生の留学では、ネイティブの発音を身につけやすいというメリットがある。しかしその一方で問題となるのは、日本語の習得と日本人としてのアイデンティティの確立だ。特に、低学年での単身留学の場合には、冬休み、夏休みに日本で家族と過ごし、日本語の習得を行うことが大切である。 小学生の留学であれば、途中で日本に帰国する場合、公立校に戻ることができる。また、中学受験では、留学生でも学校ごとの要件に該当すれば、帰国子女枠で受験することも可能だ。

小学生での留学後に英語力を維持するためには、中学校も留学を続けるか、日本国内ではインターナショナルスクールに通うなど、英語での生活に身を置く必要があるだろう。

中学生の留学

中学生の留学では、公立校への留学が可能な国はわずかである。オーストラリア、ニュージーランド、カナダでは、公立校への留学が可能であり、ホームステイをして通うことになるだろう。また、私立のボーディングスクールにも留学できる。スイス、イギリスは、私立校への留学のみ認められるので、ボーディングスクールに留学し、寮生活を送ることになる。

中学生の留学では、高校以降ほどは英語力を必要とされない。さらに日本人のアイデンティティや日本語能力の問題も、小学校までを日本で過ごしている場合には、中学入学までにほぼ確立しているので、その点はあまり気にしなくてもいいようだ。ただし留学中は、日本の歴史を勉強することや、日本語を忘れないこと、漢字の書き取りに励むといったことが必要になってくるようだ。

なお、中学生の留学でも、卒業せずに途中で留学をやめる場合には、日本の公立校の年齢相応の学年へ戻ることができる。

高校進学にあたって、留学を続けずに、日本の高校を受験する場合には、学校ごとの要件に該当すれば、帰国子女枠で受験が可能だ。英語のみの学校もあれば2~5教科の試験、作文などが課される学校もある。進学校で英語のみの試験の場合には、相当な英語力が必要とされ、学科試験にも相応の準備が必要となってくるだろう。

高校生の留学