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(画像提供=Fidelity)

グローバルに資産運用ビジネスを展開するフィデリティが「フィデリティ・グローバル・調査レポート」を発表した。同レポートは、フィデリティのアナリスト個々人の見解を集計し、地域や産業のマクロ動向を振り返り、予測する内容となっている。


日本がアメリカ・欧州を抑えて1位に

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フィデリティ・グローバル・調査レポートでは、フィデリティの159名の株式アナリストとクレジット・アナリストに各地域の総合的な見解を5つの指標(設備投資・セクター・リターン・経営者の景況感・財務体質・配当政策)に基づいてアンケート調査を実施、その結果を集計し、世界の各地域についてグローバル・センチメント・スコアという相対的な指標を算出している。

このグローバル・センチメント・スコアで最も高い得点を得たのが意外にも日本であった。これは日本が、総合的に最も見通しの明るい地域として評価されたということを示している。これはアベノミクスの後押しを受けて企業経営者が今後の景気拡大を確信し、強気な設備投資計画を立てられるになったこと、賃金の伸びが期待できるようになったこと、配当見通しが非常に明るい状況となったことなどに起因する。


日本は多くの分野で他国のトレンドと逆行

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日本のグローバル・センチメント・スコアの細かい内訳を見ていくとそのことがより見えてくる。「経営者の景況感」の項目では、昨年よりもはるかに高いスコアとなっており、さらに、その景況感は設備投資において「維持」よりも「拡大」を選考するようになっている。これは「維持」を選考する他地域とは異なる傾向となっている。

また、他の地域との違いとしてもう一つあげられるのが、日本が賃金上昇の今後予想される数少ない地域の一つということである。今のところアベノミクスにより日本にはインフレ状態が生み出されているが、実質賃金がまだそれほど伸びていない。そのような中、消費者物価の上昇、正規従業員の大幅な増加、雇用需要の拡大など賃上げの材料となる状況は多く確認されており、賃上げに応じる企業が増えてきている。


アベノミクスの「第三の矢」成功の可能性

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さらに、アベノミクスの「第三の矢」、成長戦略の最大のポイントである資本利益率の向上も今後予想されている。この資本利益率の上昇により、成長分野への投資を増やすことができるようになり、結果として株主リターンが高まるとフィデリティの日本株アナリストの75%が予想している。また、日本企業が増配するという予想も75%のアナリストが行っている。このような調査結果はアベノミクスの「第三の矢」の成功を予感させるものとなっている。