株式展望
(写真=Thinkstock/Getty Images)

1日の東京株式市場は、小幅ながら上昇し、日経平均株価は、前週末比6円72銭高の2万569円87銭で取引を終えた。前週末の米国株下落や連騰記録による過熱警戒感から、売り物も多かったものの、日銀のETF購入期待などから押し目買いの動きが強かった。なお、12日連続の上昇は約27年ぶりである。

2日の東京株式市場は、短期的な過熱警戒感から、利益確定の売りが膨らみ、13日ぶりに小反落となり、前日比26円68銭安の2万543円19銭となった。

3日の東京株式市場は、欧州中央銀行理事会や米ADP雇用統計を控えていることで、リスク回避的な流れであったことに加え、ドル円相場の円安進行が一服したこともあり、前日比69円68銭安の2万473円51銭で大引けとなった。

個別銘柄では、中東呼吸器症候群(MERS)関連銘柄として、防護服関連のアゼアス <3161> やバイオハザードキャビネットを手掛ける、日本エアーテック <6291> 、赤外線サーモグラフィー装置の日本アビオニクス <6946> などに買いが入っていた。

4日の東京株式市場も、翌日に米雇用統計を控えていることや上海株の下落による先物の売りに押されて、下げに転じる場面もあったものの、押し目買いが入ったことで、小幅ながら上昇し、前日比14円68銭高の2万488円19銭となった。

5日の東京株式市場は、米雇用統計の発表を控えていたことや、ギリシャ債務問題の行方を見極めたいとの動きから、リスク回避的な流れとなったことで、利益確定の売りが広がり、前日比27円29銭安の2万460円90銭で今週の取引を終えた。


今週の株式展望

今週の株式市場は、米5月雇用統計が予想を上回る結果(非農業部門雇用者数が28万人増、失業率は5.5%とやや悪化)となったことは、利上げ期待の拡大による円安進行が想定されるだろう。構成銘柄に外需関連株が多い日経平均株価にとってもポジティブである。

今週注目される経済指標は、8日発表の1-3月期GDP改定値や5月景気ウォッチャー調査、10日の機械受注、11日の4-6月期法人企業景気予測調査、中国5月小売売上高、中国5月鉱工業生産、米5月小売売上高などである。

また、テクニカル面では、連騰記録は12日で止まったものの、週足ベースのボリンジャーバンドは、日経平均株価のローソク足の実体が1σと2σの間で、週足14週のRSIにおいても、70%台程度と引き続き、過熱感がある。

以上を考慮すれば、週初は雇用統計の結果と円安進行から、上昇して始まると考えられる。しかし、その後はITバブル期の高値2万833円を前に、足踏みしている現状から、利益確定の売りが出やすく上値の重い展開が継続すると考えられる。中立からやや強気程度のスタンスが妥当だろう。また、円安を背景とした上昇のため、要人による口先介入には注意したい。(ZUU online 編集部)

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