Apple pay
(写真=Getty Images)

毎年恒例となっている米アップルの世界開発者会議「WWDC 2015」が6月9日(日本時間)、カリフォルニア州サンフランシスコにて開催された。1989年から開催されているWWDCは今年で26回目。回数を重ねるごとに注目を集めてきた同イベントだが、「変化の震源地」と銘打たれた今回は、4月に発表された「Apple Watch」に続く同社の次なる一手に注目が集まるイベントとなった。

2時間半にもおよんだ基調講演の主要テーマは、「OS X El Capitan」「iOS9」「watch OS 2」そして新サービス「Apple Music」の4つ。概ね事前に噂されていた内容の発表となったが、全体を通じて感じられたのは「新たな軸を模索する」アップルの姿だった。


進化した「Siri」

今回の発表で、非常に強い印象を残したのが「Siri」の存在だ。数年前に登場した当初は、デバイスとのインタラクションを促進するツールという程度の存在でしかなかったが、今回の発表ではより自然な質問に対応し、様々なサービスを引き出す重要なエージェントとして進化している。実際に新しい音楽サービスでも、Siriが随所に活躍している。Siriよってほしい音源にアクセス可能になる。


プライバシーへの深い対応

今回の発表でもうひとつ注目すべき点は、ユーザーのプライバシー保護に対してアップルが非常に気を遣うようになったことだ。

検索や購買行動など様々なアクションから購買履歴などの情報を蓄積し、それらの情報は広告やショッピングなどにも活用されていくだろう。ただ、同時にユーザーのプライバシーをしっかり守る態度を明確に打ち出しているところが注目される。これは、ユーザー情報をすべて把握しているGoogleに対してのアンチテーゼとも言えるだろう。