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◆昨日は、ギリシャ問題に関するユーロ圏財務相会合で合意に至らず協議は27日に持ち越されたが、ユーロ相場を始め市場の反応は限定的で、主要通貨は全般的に小動きだった。

◆ドル/円は、124円台半ばの上値の重さが意識される中、一部米経済指標の予想比上振れや米中長期債利回りの上昇にも拘らず、123円台で軟調に推移した。

◆本日は、本邦5月コアCPI、ギリシャ問題を巡るEU首脳会合2日目、米ミシガン大消費者信頼感確報値、Carney英中銀総裁発言などが予定されている。

◆ギリシャ支援に関するユーロ圏財務相会合が土曜に再度開催されることになったため、本日のEU首脳会合では進展が見られない可能性が高まっており、ユーロや豪ドルだけでなく、ドル/円も動意薄の展開となるリスクが高まった。


昨日までの世界:上がれないので、下がった

ドル/円は、124円台半ばの上値の重さが意識される中、ギリシャ問題への懸念からか欧州時間入りにかけて下落し、一時123.32円の安値をつけた。ユーロ圏財務相会合で合意に至らず週末土曜に持ち越しになるとのニュースが流れても反応は限定的だった。

NY時間入り後に発表された米経済指標では、5月コアPCEデフレータは前年比+1.2%で市場予想通り(但し前月分が+1.3%へ上方修正された)だった一方、個人支出が前月比+0.9%と高い伸びを示し市場予想を上回ったが、特段ドル買いの反応はみられず、米中長期債利回りの上昇傾向も下支えとならず、123円台で軟調に推移した。

ユーロ/ドルは、ギリシャ支援協議が大詰めを迎える中で、積極的な取引が控えられているためか、ユーロ圏財務相会合での合意延期を受けて1.1154ドルへ軟化する局面があったが、すぐに反発し、結果として前日とほぼ同じ1.12ドル丁度近辺での小動きに終始した。

ユーロ/円は、欧州時間入りにかけてドル/円とユーロ/ドルが同時に下落したことから、138円台半ばから一時137.67円へ下落した。もっとも、その後のユーロ/ドルの反発を受けて138円台半ばへすぐに反発した。

豪ドル/米ドルは、アジア時間に豪2年債利回りの持ち直しと共に0.77ドル丁度近辺から0.77ドル台半ばへ強含みとなった後は、ギリシャ関連材料にも殆ど反応せず同水準で引けた。

豪ドル/円も、アジア時間に強含みとなる局面がみられたが、全体として95円台半ばでの狭い範囲内の取引に終始した。


きょうの高慢な偏見:静金曜日?

ドル/円は、ギリシャ支援に関するユーロ圏財務相会合が土曜に再度開催されることになったため、本日のEU首脳会合では進展が見られない可能性が高まったようだ。

週末を控えて資本規制導入リスクなどが懸念され米中長期債利回りの低下、欧米株安および米利回り低下につれてドル安円高圧力がかかる可能性もあるが、昨日のユーロや豪ドルのように123円台半ばで動意薄の展開になるかもしれない。

なお、本邦コアCPIは前年比ゼロ%とデフレの瀬戸際への回帰が予想されているが、黒田総裁は追加緩和の姿勢を示すどころか円安牽制を行っており、当面は追加緩和期待の変化が円相場を動かすことにはなりそうにない。

ユーロ/ドルも、ギリシャ支援問題が合意に近づけばポジティブ、合意が先送りされればネガティブなインパクトがあるはずだが、ユーロ圏財務相会合が土曜に開催される運びとなったことから、1.12ドル丁度近辺での小動きが続きそうだ。

豪ドルも、対米ドルで安値圏で推移しているものの方向感がなく、0.77ドル台で方向感のない展開が続きそうだ。

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山本雅文(やまもと・まさふみ)
マネックス証券 シニア・ストラテジスト

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