imasia_15862754_S
(写真=PIXTA)


今週の特徴:ギリシャ合意期待でユーロ安ドル高

今週は、週半ばにかけてギリシャ支援問題に関して合意に向けた期待が高まったが、それがユーロ高には繋がらず、むしろ米中長期債利回りと米ドル高に繋がったことから、ユーロ/ドルが軟調となった。

他方、ドル/円は強含みとなったものの黒田総裁発言後の122円台半ばから124円台半ばの狭いレンジ内に収まり、豪ドルも個別材料に欠ける中でレンジ感が強まった。

■ドル/円:今週レンジ122.56~124.45円(想定より若干上振れ)

(前週時点の予想:122.0~124.0円)

ドル/円は、6月10日の黒田総裁発言後のレンジ内での推移が続いたが、どちらかというとギリシャ支援合意への期待感の高まりを受けた米中長期債利回りの上昇を背景に強含みとなった。週初はタカ派度が若干後退した米FOMCやギリシャのデフォルト懸念などを受けて122円台半ばでスタートした。

その後、ギリシャ支援問題に関して、週末に提出されたギリシャの新改革案に対して債権者側から一定の評価が聞かれたことから、合意への期待が高まり、リスクオフの後退から米中長期債利回りが持ち直し、それに伴ってドル/円も強含み、24日にかけて一時124.45円へ続伸した。

この間発表された米経済指標は、中古および新築住宅販売が上振れの一方、1QGDP最終推計値やコアPCEデフレータは予想通り、コア耐久財受注はやや下振れとなったが、全体としてどちらかというとドル下支え要因となった。

但し、結局6月10日の黒田総裁発言前の水準である124円台半ばを上抜けできず上値の重さが意識される中、24日にはギリシャ支援に関してギリシャ政府と債権者側の溝が埋まっておらず週内の合意が困難との見方が強まると、米中長期債利回りと共に、123円台へ反落している。

■ユーロ:今週レンジ1.1135~1.1410ドル、137.67-140.64円(想定より下振れ)

(前週時点の予想:1.125~1.150ドル、138.0~142.0円)

ユーロ/ドルは、ギリシャ支援問題に関する合意期待が高まり、ドイツ10年債利回りも上昇したにも拘らず、市場の懸念の後退が米中長期債利回りの上昇とドル高に繋がった面の方が大きかったことから、23日にかけて大きく下落し、一時1.1135ドルの安値をつけた。

その後は、25-26日のEU首脳会合に向けてギリシャ政府と債権者側の間の溝があまり埋まっておらず週内の合意の可能性が後退したにも拘らず、1.12ドル丁度を挟んだ狭いレンジでの小動きとなった。

ユーロ/円は、23日にかけてはユーロ/ドルの下落につれて、140円丁度近辺から138円台半ばへ下落した。その後24日には139円台を回復する局面も見られたが、ギリシャ支援合意への期待感の後退を受けたドル/円の反落につれたかたちで軟化し、25日には一時137.67円の安値をつけた。

■豪ドル:今週レンジ0.7679~0.7797ドル、95.19~96.19円(想定よりレンジが狭く)

(前週時点の予想:0.765~0.790ドル、94.5~97.0円)

豪ドル/米ドルは概ね0.77ドル台で方向感ない展開が続いた。23日にかけてはギリシャ期待を受けた米ドル高に下押しされ0.7679ドルの安値をつけた。24日にも米1QGDP最終推計値発表後の米ドル高もあって0.77ドルを割り込む局面があった。

もっとも、豪2年債利回りや鉄鉱石価格が小反発基調となっていた中で、0.77ドル割れでは豪ドル需要があったとみられ回復も早く、0.77ドル台を回復している。

豪ドル/円は、豪ドルと円が対米ドルでほぼ同程度の動きとなったことから、概ね95円台での方向感のない展開が続いた。

(今週のレンジ実績は月曜から金曜昼頃まで、数値はBloombergより)