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(写真=PIXTA)

◆昨日はまちまちの展開で、ドル/円は124円丁度を挟んだ方向感のないもみ合いとなった一方、ユーロがギリシャ議会での改革案可決を好感してか上昇、豪ドルは原油続落につれて軟調推移となった。

◆本日は、中国CAIXIN製造業PMI速報、ユーロ圏コンポジットPMI、米新築住宅販売などしか予定されておらず、為替市場では引き続き原油や銅などコモディティ価格動向を意識した展開が続きそうで、カナダドルや豪ドルに売り圧力がかかっている。

◆他方、ドル/円は引き続き124円丁度近辺でのもみ合いが続きそうだが、124円台での本邦当局の円安牽制や米利回りの低下から、どちらかというと123円台前半への軟化リスクが高まっている。


昨日までの世界:まちまちの動き

ドル/円は、欧州時間入り後に特段の材料なく対主要通貨でドル売りが持ち込まれたことから124円丁度近辺から一時123.68円へ下落した。

NY時間入り後には米新規失業保険申請件数が25.5万件と前週および市場予想を大きく下周り40年振りの低水準だったことが判明すると再び124円台へ急反発したが、その後は米株価の下落と共に米中長期債利回りが大きく低下したことから、再び123円台後半へ反落した。

ユーロ/ドルは、欧州時間入り後に対主要通貨でドル売りが持ち込まれたことから、1.09ドル台前半から一時1.1018ドルへ上昇した。

東京時間中にギリシャ議会が第3次支援交渉開始に必要な改革法案第2弾を可決したことが、マザーマーケットに入って再評価された可能性もある。その後の米新規失業保険申請件数を受けた米ドル高でもあまり影響を受けず、1.10ドル近辺を維持した。

ユーロ/円もユーロ/ドルと概ね同様の動きとなり、欧州時間入り後に135円台半ばから一時136.44円へ上昇した。

豪ドル/米ドルも、欧州時間入り後の米ドル売りを受けて0.73ドル台後半から0.7417ドルへ上昇した。もっとも、その後の米新規失業保険申請件数を受けた米ドル高で再度0.73ドル台後半へ反落した。更に、原油価格が続落したことから、カナダドル安につれて引けにかけて0.73ドル台半ばへ続落して引けている。

豪ドル/円も、91円台半ばから一時91.82円へ上昇する局面があったが、その後は反落し、引けにかけては一時91.05円へ続落した。

ポンドは、欧州時間入りには米ドル安を受けて1.5671ドルへ続伸していたが、英6月小売売上高(除く燃料)が前月比-0.2%と予想外のマイナスとなったことから急反落、米新規失業保険申請件数を受けた米ドル高もあって一時1.5501ドルへ大幅続落した。ポンド/円も、193円台後半へ強含みとなった後、一時191.94円へ大幅下落した。


きょうの高慢な偏見:コモディティにらみ

ドル/円は、引き続き124円丁度近辺でのもみ合いが続きそうだ。但し、124円台では本邦当局の円安牽制リスクが意識されているほか、米経済指標の上振れ傾向にも拘らず米利回りが低下しているなど、どちらかというと123円台前半への軟化リスクが高まっている。

米経済指標では22日の中古住宅販売に続き新築住宅販売が発表予定で、54.8万件と前月から小幅増加の予想となっているが、ドル/円の方向性を大きく左右するような結果とはならなそうだ。

ユーロ/ドルは、20日に1.08ドル割れトライを失敗した後の反発が続いているが、基本的に強い方向感はない。本日発表のユーロ圏PMIは総合(コンポジット)で前月の54.2から54.0へ小幅悪化が予想されており、どちらかと言えばユーロ安要因だが、当面ECB金融政策の変更は予想されていないことから、ユーロ圏経済指標への市場の反応は鈍そうだ。

豪ドル/米ドルは、豪州経済指標の上振れ傾向が下支え要因となる一方、原油や銅価格などコモディティ価格の下落基調とコモディティ通貨の連れ安圧力の方が強そうだ。本日発表の中国CAIXIN製造業PMI(従来はHSBC)は49.4から49.7へ小幅改善が予想されているが、豪ドル押上げ材料としては力不足だ。

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山本雅文(やまもと・まさふみ)
マネックス証券 シニア・ストラテジスト

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