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(写真=Getty Images)

7月21日、フェイスブックの株価が99.24ドルまで上昇、過去最高値を更新して話題となった。その背景には、バーチャル・リアリティ・ゴーグル部門、オキュラスVRに対して期待が高まったためだ。

フェイスブックはこのオキュラス VRを2014年に20億ドルで購入しており、現状での価値はおよそ50億ドル程度。しかしこの新製品が出れば、その価値は350億ドル程度になると見る証券会社も登場している。

さらに話は複雑になるが、このオキュラスがジェスチャー認識技術を開発するイスラエルのペブルス・インターフェイシズを買収することで合意したと明らかにした。このことで、投資家がいっそうフェイスブックへ注目する状況となっている。買収額は明らかにされていないが、イスラエルの経済紙「カルカリスト」は、数千万ドル規模と報じている。


既にアマゾンを抜く時価総額

フェイスブックの時価総額は2750億ドル。直近の競争相手として比較されやすいグーグルは5632億ドル、アップルは7460億ドルとまだまだその域には及ばないものの、アマゾンの2272億ドルを抜く規模にのしあがっている。

フェイスブックの売り上げは、2012年の上場後一時低迷したが、いち早くモバイル広告に力を入れることで他社との差別化に成功した。いまでは、広告収入の実に7割がモバイルエリアからの収入となっている。売り上げは2014年以降着実に増加しつつあり、月次でもかなり安定的な伸びを記録していることがわかる。


売り上げの93%を広告に依存するモノポリービジネス

ただしいくつかの問題もある。売り上げの93%は広告収入であり、ペイメント系の売り上げは残り7%弱。収益ソースが限られていることが、ひとつのネックと見られてきた。

とくに動画広告の世界では、グーグルとの競争が激化している。市場の成長過程では、両社イーブンでパイを拡大させることは可能だが、今後ますます視聴者と広告主の取り合いになることは避けられないだろう。

実際にグーグルは、こうした動画広告領域でyoutubeがフェイスブックの動画広告の影響を受けていないという決算報告の結果を受け、株価が大幅高になっている。スペースさえ増やせば売り上げが伸びるといった単純なビジネスではないため、今後の安定的成長がどのような形で実現されるのか、投資家の興味が高まっていることも事実である。


M&Aで新たな収益ソースを一気に獲得する事業戦略を加速か?

フェイスブックの月間アクティブユーザーは既に13億9000人を超過している。登録ユーザーを考えれば、かなりの浸透度だ。しかしその一方で、これ以上の加入者増が簡単には見込めない可能性もでてきており、SNS領域とは別の世界での躍進が期待されるところだ。

グーグル、アップルともに自動運転車の領域に活路を見出そうとしている状況などもあり、オキュラス VR関連での事業投資や商品投入に注目が集まるのもうなずける状況だ。

アップルや グーグル、アマゾンとフェイスブックは、もともとのドメインビジネスは異なるものの、新規参入サービスビジネスとしては互いにかなり近い存在であり、今後の事業参入次第では競合環境が激化する可能もある。互いに目の離せない存在となりつつある状況だ。(ZUU online 編集部)

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