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(写真=PIXTA)


4-6月期は3四半期ぶりの減産

経済産業省が7月30日に公表した鉱工業指数によると、15年6月の鉱工業生産指数は前月比0.8%と2ヵ月ぶりに上昇した。

先月時点の予測指数の伸び(前月比1.5%)は下回ったが、事前の市場予想(QUICK集計:前月比0.3%、当社予想は同0.1%)を上回る結果となった。出荷指数は前月比0.3%と2ヵ月ぶりの上昇、在庫指数は前月比1.3%と2ヵ月ぶりに上昇した。

6月の生産を業種別に見ると、自動車減産の影響から低迷が続く鉄鋼は前月比▲0.9%の低下となったが、国内販売の低迷などから在庫調整が遅れている輸送機械が前月比2.4%、パソコンの増産などから情報通信機械が同5.2%の高い伸びとなるなど、速報段階で公表される15業種中9業種が前月比で上昇、6業種が低下した。

15年4-6月期の生産は前期比▲1.5%(1-3月期:同1.5%)と3四半期ぶりの減少となった。

業種別には、在庫調整が続く鉄鋼が前期比▲4.1%(1-3月期:同▲0.7%)と減産幅が拡大したほか、1-3月期に前期比2.1%と4四半期ぶりの増産となった輸送機械が同▲2.3%と再び減少した。また、設備投資の持ち直しを反映し堅調な動きを続けてきたはん用・生産用・業務用機械も前期比▲2.3%と3四半期ぶりの減産となった。

鉱工業生産・出荷・在庫指数の推移

財別の出荷動向を見ると、設備投資のうち機械投資の一致指標である資本財出荷(除く輸送機械)は15年1-3月期の前期比1.2%の後、4-6月期は同▲2.2%と4四半期ぶりに減少した。

また、建設投資の一致指標である建設財出荷は15年1-3月期の前期比▲0.1%の後、4-6月期は同1.8%と5四半期ぶりの増加となった。GDP統計の設備投資は15年1-3月期に前期比2.7%の高い伸びとなったが、4-6月期は伸びが大きく鈍化する可能性が高い。

消費財出荷指数は15年1-3月期の前期比3.1%の後、4-6月期は同▲2.7%と2四半期ぶりに減少した。非耐久財は前期比1.9%と1-3月期の同0.9%から伸びを高めたが、自動車の落ち込みなどから耐久財が前期比▲7.2%と大きく落ち込んだ(1-3月期:前期比5.4%)。

明日(7/31)公表予定の6月の「家計調査」の結果にもよるが、現時点では15年4-6月期のGDP統計の個人消費は4四半期ぶりに減少すると予想している。

財別の出荷動向