7月米雇用統計,利上げ,米国
(写真=Getty Images)

年内利上げをほぼ決定しているイエレンFRB体制にとって、米7月雇用統計の結果は9月利上げを行うかの重大な判断材料となろう。

イエレンFRB議長は年内の利上げ時期を模索している最中であり、7月雇用統計が予想外に強く、着実な労働市場の回復を示す内容となれば、9月利上げとなる可能性が高い。今回の米雇用統計の結果が与える影響について見ていこう。


米7月雇用統計に事前予想

イエレンFRB議長率いる、FOMCメンバー17名の内、15名は年内利上げを示唆している。イエレン氏は、利上げの条件として、①雇用の顕著な改善、②インフレ率が2%程度になることをあげている。

①の雇用の改善に関しては、すでに6月の失業率が5.3%、同時に発表された非農業者部門雇用者数が6月には22.3万人と改善を示す判断基準20万人を大きく上回った。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によれば、7月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比22万5000人増、失業率は5.3%と横ばいと予想されている。しかし、8月4日に発表となったADP民間雇用者数は18万5000人増加と市場予想21万5000人を大きく下回っている状況だ。

これを踏まえると、8月7日発表予定の非農業部門雇用者数は20万人を下回る可能性も出ており、一部では9月利上げについては見送られるとの見解も出ている。

ただし、予想外に20万人以上の非農業者雇用ともなれば、サプライズ感も強く、9月利上げの可能性が一気に高まるだろう。