週間為替展望,米雇用統計,黒田ライン
(写真=Thinkstock/Getty Images)

3日の東京市場は、ドル円相場が123円台後半から124円程度の狭いレンジでの推移となった。その後、海外市場に入ると124円台前半まで上昇したものの、ISM製造業景況指数が、市場予想を下回ったことで、再び、123円台後半まで下落した。ただ、原油先物価格が下落したことでドル買いの流れとなり、124円台でのニューヨーククローズとなった。

4日の東京市場は、前日に続き、ドル円相場は123円台後半から124円台前半で推移し方向感がなかった。海外市場に入ると、米アトランタ連銀のロックハート総裁が「利上げは9月が適切な可能性」と発言したことで、利上げ期待が膨らみ、一時、124円41銭まで上昇した。

5日の東京市場は、黒田ラインが意識される水準まで上昇したことで、ドル円相場は124円台前半で上値の重い展開となった。海外市場に入ると、米ADP雇用統計が市場予想を下回ったことで、124円まで下落するも、米ISM非製造業指数が市場予想を上回ると、125円02銭まで上昇した。

6日の東京市場は、ドル円相場が124円台後半でスタートし、再度、黒田ラインが意識され、膠着状態となった。海外市場では、良好な米新規失業保険申請件数の結果から、125円に迫る水準まで上昇したものの、米10年債利回りの低下から米ドルが売られ、124円台後半でニューヨーククローズとなった。

7日の東京市場は、夜間に雇用統計を控えているということもあり、動意薄の展開となった。海外時間でも様子見ムードが続いたものの、米10年債利回りの低下から、124円60銭台まで下落した。もっとも、雇用統計が発表されると、非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったものの、前月分が上方修正されたことで、一時、125円台を付けた。


今週の為替展望

今週注目される経済指標は、10日の7月景気ウォッチャー調査、12日の中国7月小売売上高、中国7月鉱工業生産、13日の米7月小売売上高、14日の米8月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。今後の景気動向の材料として、米7月小売売上高には注目すべきだろう。

今週の外国為替市場であるが、注目された雇用統計であるが、非農業部門雇用者数が市場予想を下回る(前月分は上方修正)など、一時的にドル円相場は上昇したものの、平均時給も予想通りと、9月利上げを確信するには弱い内容だったといえる。そして、黒田ラインである125円では押し戻される展開が続いており、この傾向は今後も続くと見る。

また、テクニカル面を見ると、週足ベースのボリンジャーバンド(期間20週)のドル円のローソク足は、1σを上回り、週足14週のRSIにおいては65%程度と、やや過熱感が感じられる状況である。

以上を考慮すれば、引き続き、黒田ラインを意識した上値の重い展開が想定され、中立からやや弱気で考えるのが妥当である。

注意したい点としては、中国の経済指標が良好な結果となることで、投資家心理の改善し、リスクオンの流れから、円売りドル買いの加速することや、米小売売上高が結果から、米利上げ期待が再度膨らむことでの日米金利差拡大などである。(ZUU online 編集部)

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