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(写真=PIXTA)


4-6月期は前年同期比+2.8%

2015年4-6月期の実質GDP成長率(*1)は前年同期比+2.8%の増加と、前期の同+3.0%から低下したほか、Bloomberg調査の市場予想(同+2.9%)を小幅に下回った。また前期比(季節調整値)は+0.4%と前期の同+0.3%から上昇した。需要項目別に見ると、内需の悪化が成長率低下の主因となったことが分かる(図表1)。

内需については、まず民間消費が前年同期比+1.5%(前期:同+2.4%)と、家計の購買力や消費者信頼感の低下を受けて耐久財やサービス消費を中心に鈍化した。

政府消費は前年同期比+4.6%(前期:同+3.3%)と給与支払額の増加によって上昇した。投資は前年同期比+2.5%(前期:同+10.7%)と低下した。民間投資は前年同期比▲3.4%(前期:同+3.6%)と設備投資を中心にマイナスに転じ、公共投資は前年同期比+24.7%(前期:同+37.8%)と建設投資の伸びが縮小して低下した。

輸出入については、輸出が前年同期比+1.0%(前期:同+1.0%)と停滞した。サービス輸出は前年同期比+25.1%(前期:同+14.6%)と訪タイ外客数の増加によってプラス幅が拡大したが、財貨輸出は前年同期比▲4.0%(前期:同▲2.5%)とマイナス幅が拡大した。輸入は前年同期比▲0.3%(前期:同+2.3%)と輸出の停滞と内需の縮小を受けて減少した。その結果、外需の成長率への寄与度は+1.0ポイントと、前期(▲0.8ポイント)から拡大した。

供給項目別に見ると、農林水産業が前年同期比▲5.9%(前期:同▲4.7%)とエルニーニョ現象による干ばつの影響で農産物の生産量が更に落ち込み、マイナス幅が拡大した。また主力の製造業は前年同期比▲0.7%(前期:同+2.3%)とコンピューター・同部品、自動車、アパレルなどを中心に減少し、4期ぶりのマイナスに転じた(図表2)。

タイの実質GDP成長率(需要側)

その他の産業では、宿泊・飲食業が前年同期比+18.7%(前期:同+13.5%)、運輸・通信が前年同期比+8.6%(前期:同+7.4%)、金融が前年同期比+8.6%(前期:同+8.5%)など上昇した業種が多かった。