為替展望,円買い
(写真=Thinkstock/Getty Images)

17日の東京市場は、4-6月期GDPがマイナス成長となったものの、あまり反応することはなく、ドル円相場は124円台前半で小動きだった。

海外市場に入ると、8月ニューヨーク連銀製造業指数が市場予想を大幅に下回ったことで、124円22銭まで下落した。もっとも、米国株が上昇すると、連れる形で値を戻してニューヨーククローズとなった。

18日の東京市場は、124円台前半で動意薄だったものの、中国株が暴落すると、リスク回避の流れから円買いとなった。海外市場でもその流れは続き、一時、124円17銭まで下落した。しかしながら、7月住宅着工件数が市場予想を上回ったことで、ドルが買われる展開となり、再び124円台半ばまで値を戻した。

19日の東京市場は、124円台前半で小動きだったものの、海外市場に入ると、米7月消費者物価指数が市場予想を下回ったことで124円程度まで下落した。その後は、値を戻す場面もあったものの、FOMC議事録の内容が市場の想定より、タカ派ではなかったことで9月利上げ期待が後退し、一時、123円69銭まで下落した。

20日の東京市場は、123円台後半から124円台前半で方向感はなかった。海外市場では、米10年債利回りの低下と米国株の下落に連れる形で下落し、一時、123円32銭まで下落した。

21日の東京市場は、中国製造業景況指数の悪化から、リスク回避の流れとなり、ドル円相場は122円台後半まで下落した。海外市場でもその流れは続き、一時、122円台前半まで下落した。


今週の為替展望

今週注目される経済指標は、25日発表の米7月新築住宅販売、米8月CB消費者信頼感指数、27日の米4-6月期GDP改定値、28日の7月失業率・有効求人倍率、7月消費者物価指数などである。

また、今週は中国の有力企業の決算が多く予定されているため、業績悪化による中国景気減速懸念とリスク回避の円買いには注意したい。

今週の外国為替市場は、中国景気減速懸念からリスク回避の円買いにつながりやすい地合いといえるだろう。さらに、FOMC議事録の内容が、「労働市場に一段の改善余地があるほか、インフレ率が目標に向けて上昇するとの確信を深める必要がある」と予想よりタカ派な内容ではなく、9月利上げの可能性が低下したと市場で判断されていることも、上値を重くするはずである。

ただ、テクニカル面は、週足ベースのボリンジャーバンド(期間20週)のドル円のローソク足は、1σを下回る水準となっておりで、週足14週のRSIにおいても55%程度と、やや割安感を感じる水準となっている。

以上を考慮すれば、黒田ラインからはやや離れたものの、利上げ期待の低下から、引き続き、上値の重い展開が想定される。中国景気の減速や世界景気への波及懸念から、リスク回避の円買いの流れが続くと考えるのが妥当であり、弱気スタンス継続で問題ないだろう。(ZUU online 編集部)

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