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(写真=PIXTA)


実質消費支出は2ヵ月連続で予想外の減少

総務省が8月28日に公表した家計調査によると、15年7月の実質消費支出は前年比▲0.2%と2ヵ月連続の減少となり、事前の市場予想(QUICK集計:前年比1.0%、当社予想は同1.7%)を下回る結果となった。前月比では0.6%(6月:同▲3.0%)と2ヵ月ぶりの増加となった。

月々の振れが大きい住居、自動車などを除いた実質消費支出(除く住居等)は前年比1.1%(6月:同▲1.4%)と2ヵ月ぶりの増加となり、前月比でも1.1%(6月:同▲2.6%)と2ヵ月ぶりの増加となった。

実質消費支出の動きを項目別に見ると、教養娯楽(前年比5.6%)、家具・家事用品(同3.7%)、食料(前年比1.9%)など10項目中7項目が増加したが、その他消費支出(前年比▲7.3%)、住居(同▲5.3%)、教育(同▲3.9%)が大きく減少した。

6月の天候不順から7月は一転して猛暑となったため、その効果から飲料、エアコンなどが大幅に増加したが、消費全体を大きく押し上げるまでには至らなかった。実質消費水準指数(除く住居等、季節調整値)は前月比▲0.2%と2ヵ月連続で低下した。7月の水準を4-6月期の平均と比べると▲0.3%低くなっている。

実質消費支出の推移

8月28日に経済産業省から公表された商業動態統計によると、15年7月の小売業販売額は前年比1.6%と4ヵ月連続で増加し、6月の同1.0%から伸びが高まった。季節調整値では前月比1.2%(6月:同▲0.6%)と2ヵ月ぶりの増加となった。物価上昇分を考慮した実質ベースの季節調整済・販売額指数(当研究所による試算値)でみるとこのところ持ち直しつつあるが、14年末頃の水準を依然として下回っている。

また、日本百貨店協会の百貨店売上高(当研究所による季節調整値)外国人観光客向けの売上高が急増しているにもかかわらず、全体では15年3月以降、5ヵ月連続で小幅ながら減少している。

実質・小売業販売額の推移(前回増税時との比較)