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(写真=PIXTA)

◆昨日は、米国市場が休場で比較的動意に欠ける中、中国株安、中国の昨年分GDP成長率の下方修正、中国8月の外準大幅減とオフショア人民元安など、中国関連材料は悪いものが多かったがあまり反応せず、むしろこれまで下落基調にあったドル/円や豪ドルが小反発した。

◆中ではポンドの反発が大きく、対ドルで1.52ドル割れから一時1.5289ドルへ、対円で180円台半ばから一時182円台へ反発したのが特徴的だった。

◆この間、ドル/円は東京時間に日経平均株価と共に119円台半ばへ小反発したが、その後欧米時間米休場で動意薄の中、ほぼ横ばいで推移した。

◆本日は、本邦2QGDP改定値(8:50)、豪NAB企業景況感・信頼感(10:30)、中国8月輸出入統計(発表時刻未定、過去は11時前後)などが予定されているが、中では中国輸出入統計が注目で、市場予想を下回る場合には中国景気減速懸念が再び強まり、豪ドルや米ドル/円の下押し圧力となりそうだ。

◆本邦GDP改定値は、速報の前期比年率マイナス1.6%からマイナス1.8%へ下方修正の見込みで、予想比大幅な下方修正だと追加緩和期待が高まるかもしれないが、一時的に留まるかもしれない。来週に米FOMCを控え目ぼしい材料がない中で、ドル/円は119円台で方向感ない推移が続きそうだ。


昨日までの世界:元安・原油安でも豪ドルが小反発

ドル/円は、米国市場が休場で比較的動意に欠ける中、119円割れでスタートした後、東京時間に日経平均株価と共に119円台半ばへ小反発したが、その後欧米時間はほぼ横ばいで推移した。

ユーロ/ドルは、1.11ドル台半ばを中心とした小動きに終始したが、先週3日のECB政策理事会後に1.1087ドルの安値をつけた後、じり高・小反発基調が続いている。

ユーロ/円も、132円台後半から133円台前半へ強含みとなった。

豪ドル/米ドルは、中国株安、中国の昨年分GDP成長率の下方修正(7.4%→7.3%)、中国8月の外準大幅減とオフショア人民元安などの中国関連材料の悪材料や、原油価格(北海ブレント)の大幅下落など売り材料が多かったがあまり反応せず、むしろアジア時間早朝に0.6896ドルの年初来安値をつけた後は0.69ドル台前半へ小反発した。

豪ドル/円も、アジア時間早朝に81.92円の安値をつけた後は一時83円へ小反発したが、先週金曜の米雇用統計前の水準は回復していない。


きょうの高慢な偏見:中国リスクへの感応度は回復するか

ドル/円は、来週に米FOMCを控え目ぼしい材料がない中で、ドル/円は119円台で方向感ない推移が続きそうだ。本日は本邦2QGDP改定値の発表が予定されており、速報の前期比年率マイナス1.6%からマイナス1.8%へ下方修正の見込みで、予想比大幅な下方修正だと日銀の追加緩和期待が高まるかもしれない。

とはいえ、政府・日銀は3Qの回復を予想していることから、多少悪くてもすぐに日銀のスタンスが緩和化するとは限らないため、ドル/円の反応はあっても一時的に留まりそうだ。

ユーロ/ドルは、中国リスクからくるユーロ買いとECB追加緩和期待からくるユーロ売り圧力に挟まれやや方向感を失っており、1.11ドル台でのもみ合い推移となりそうだ。

豪ドル/米ドル関連では、中国株価に加えて豪NAB企業景況感・信頼感(10:30)および中国8月輸出入統計(発表時刻未定、過去は11時前後)が注目されるが、中では前年割れが続く中国輸出入統計が重要で、市場予想(輸出:前年比-6.6%、輸入:-7.9%)を下回る場合には中国景気減速懸念が再び強まり、対米ドルで0.69ドル割れ、対円で82円割れを試す展開もありそうだ。

因みに前回、前月および市場予想を大きく下回る7月分輸出入統計が8月8日に発表されて間もない8月11日に人民元切下げが発表されている。

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山本雅文(やまもと・まさふみ)
マネックス証券 シニア・ストラテジスト

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