日経平均株価2万円
(写真=Thinkstock/Getty Images)

8月後半から米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ懸念による世界的な信用収縮で世界同時株安の調整が続いてきたが、9月末にて終焉した可能性が強くなってきた。

ほとんどの国の株式市場は8月後半以降の戻り高値を更新し始めている。米国のNYダウ、S&P500もすでに戻り高値更新。中国の上海総合指数も6月の史上最高値からはまだまだ下の位置だが8月以降の下げ後の戻り高値はとってきている。

日本市場も9月29日の日経平均株価1万6930円で底を打ち、リバウンド局面に入っている。10月23日の終値では、約2か月ぶりとなる1万8800円台に乗せて引けた。

市場では、30日開催予定の日銀金融政策決定会合で追加金融緩和が実施されるとの見方も強い。そこで、日経平均株価が2万円を回復するのがいつになるかを大胆に予想してみたい。


日経平均は6ヶ月上げて2ヶ月下げるリズム

アベノミクス以降の日経平均株価の動きをみると、上昇リズムには明らかにリズムがある。アベノミクスが始まった2012年11月年からの日経平均のチャートを見ると6ヶ月上昇し、2ヶ月調整するというリズムだ。一般的にマーケットで「調整」というのは高値から10%以上の下落をいう。上昇と調整を一つの波とするとアベノミクス以降で4回の波があった。それぞれの波で上昇は5?8ヶ月(平均6ヶ月)続き、調整が1?4ヶ月(平均2ヶ月)のリズムになっている。


アベノミクス以降の上昇と下落(調整)の波

まず、以下でこれまでの動きを確認しよう。

①上昇期間 2012年11月-2013年5月(6ヶ月)上昇率+80%
調整期間 2013年5月-2013年6月(1ヶ月)下落率-20%
②上昇期間 2013年6月-2013年12月(6ヶ月)上昇率+31%
調整期間 2013年12月-2014年4月(4ヶ月)下落率-15%
③上昇期間 2014年4月-2014年9月(5ヶ月)上昇率+18%
調整期間 2014年9月-2014年10月(1ヶ月)下落率-11%
④上昇期間 2014年10月-2015年6月(8ヶ月)上昇率+44%
調整期間 2015年6月-2015年9月(3ヶ月)下落率-19%
⑤上昇期間 2015年9月-


9月29日が底なら2016年3月末に2万円奪回

今回の調整が9月29日で底を売ったと仮定すると、6ヶ月後は2016年3月。さすがにアベノミクス当初の第一波での80%上昇は望むべくもないが、今までの波で一番小さい上昇率である第3波の18%上昇率で仮定してみる。9月29日引け値の1万6930円の18%高は1万9977円。今まで通りのリズムを刻むなら、今年度末には2万円に挑戦となる可能性が高い。


200日移動平均が2万円を超えるのが年末頃か

移動平均線でも検証してみる。アベノミクス以降、日経平均は200日移動平均線をほぼ下値抵抗線として上昇してきた。今回の調整では8月24日に200日移動平均線を割った。200日移動平均線割れは2014年10月以来。

ただ、その時は「黒田バズーカ2」で7営業日で200日移動平均を奪回している。FRBが量的緩和(QE3)の終了を10月29日に発表。利上げ懸念で世界的に株式市場が調整する中、10月31日に日本銀行の黒田総裁がマネタリーベース(通貨供給)を毎年80兆円に増やす追加緩和を発動したのだ。さらにその前に200日移動平均線を割った2014年8月もわずか1日で回復している。

今回は8月24日に200日移動平均線を割った後、8月28日に一旦200日移動平均線を回復し、底値抵抗線になると思われたものの、その後下げ幅の拡大し、9月29日にはマイナス11%にまで達している。10月22日現在で200日移動平均線は1万9160円で乖離はマイナス4%。下値抵抗線となってきた200日移動平均線が株価の回復局面では上値抵抗線となりそうだ。

現在200日移動平均線はまだ上昇している。今年6月が年初来高値だから少なくとも今年度中は上昇トレンドだろう。今までのトレンドラインを伸ばすと今年の年末から2016年初には200日移動平均線はあ2万円に達する見込み。何度か200日移動平均には押し戻されたとしても、年度末までには200日移動平均回復し2万円奪回というストーリーが見えてくる。


5日と75日移動平均線のゴールデン・クロスも年内には

もう少し短い移動平均線でも見てみよう。現在の日経平均は5日移動平均線が25日移動平均線と75日平均線の間で動いている。5日移動平均線は10月7日に25日移動平均線上回るゴールデン・クロスを達成した。相場が更に上抜けるためには5日移動平均線が75日移動平均線とゴールデン・クロスすることが必須だ。下げ局面でも75日移動平均線を割った後に3空という3つの窓を開ける下げを実現しているからだ。75日移動平均とのゴールデン・クロスが順調に行けば年内には実現しそうだ。75日移動平均線を奪回し、3空を埋めれば2万円奪回となる。2016年度末が楽しみだ。

平田和生(ひらたかずお)
慶應義塾大学卒業後、証券会社の国際部で日本株の小型株アナリスト、デリバティブトレーダーとして活躍。ロンドン駐在後、外資系証券に転籍。国内外機関投資家、ヘッジファンドなどへ、日本株トップセールストレーダーとして、市場分析、銘柄推奨などの運用アドバイスをおこなう。現在は、主に個人向けに資産運用をアドバイスしている。

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