カレンダー投資を楽しみながら売買のタイミングを学ぶ

カレンダー投資に向くのは為替や景気にあまり左右されない会社です。たとえば公共性の高い仕事(交通、災害、防災など)、景気不景気に関係なく必要なもの(薬、検査、その周辺、調査、分析)、個人ユース(IT、教育、基礎的な消費など)です。

つぶれにくい会社は「仕事量、販売量が安定」→「一株純利益が極端に減らない」→配当原資である一株純利益が安定していれば、途切れなく配当が得られるのでカレンダー投資向き、ということになります。

このように配当+優待を足して買値より上回った銘柄は基本的にいつ売っても利益が売られるので売るときにあまり悩まなくてもいいわけですね。

カレンダー投資で購入した銘柄で「十分なインカムを得られた」と思ったら、「どこまで上がる?」と考えずにともかく売ります。売ったとたんに値上がりするケースや逆のこともあるでしょう。カレンダー投資ではそうした経験を積みながら次第に売買タイミングがうまくなるように学んでいきます。これなら儲けながら株の勉強ができるので、初心者でも株式投資が楽しくなるはずです。


高額優待品を狙ってはいけない理由

普通の株式投資だと「損切り」になる場合でも、カレンダー投資で配当+優待をたっぷり得られていれば、買値+インカムで合計したらプラスになっているケースも多いと思います。

注意すべき点は、決して高額優待品を狙わないことです。配当があればまだしも配当が出せないのに優待だけ豪華な会社は経営が上手くいっていない可能性があります。個人投資家を引き止めるために豪華な優待を出し続けたとしても、株価は優待品総額以上に値下がりしてしまうこともありますから注意してください。

株式投資は企業がこれから先、今より業績をあげることができるかどうかの見通しが大切です。その見通しもないのに株主優待目的に株を買うのは本末転倒。これから先、業績が好転するはずという見通しが立たないときは株価は右肩下がりが続きます。カレンダー投資では株価の右肩下がりが続くうちは買わないのがルールです。


下げた時に大損しにくいカレンダー投資

株式市場全体が大きく上げていく場合は景気見通しが強気傾向です。そんな時は投資資金の比率をカレンダー投資4割、市場連動型の銘柄への投資6割にしてもいいでしょう。

ご参考までに、今まで小ロットの金額でいろいろ投資実験を試しましたが、市場連動型銘柄へのタイミング投資よりも、チャート横ばい+インカム安定銘柄のカレンダー投資のほうが着実に長く株式投資を続けられ、成果も上げられました。

「資産運用の目的である利潤」に向かって急行でいくか、ローカル電車で行くかはその時々の株式市場の動向や運用者の考え方次第ですが、ベテラン投資家でも一定額はカレンダー投資でゆっくりしっかりの運用がお勧めです。

株式市場ではいつ大きな下げに見舞われるかは誰にもわかりません。下げた時に大損しにくいカレンダー投資が資産運用に良い効果をもたらしているはずです。是非、試してみてください。

【著者略歴】木村佳子(きむら よしこ)
NPO法人日本IRプランナーズ協会理事。日本チャート分析家協会、一般社団法人くらしとしごと生活者フォーラム代表理事。一級FP技能士(国家資格)。日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP。2013年4月より東証アカデミー、フェロー。個人の生活経済、金融リテラシー、ストラテジーをテーマに民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催するセミナー等での基調講演を務める。公的面では各省庁の審議会委員、専門委員などを務める。

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