特集「財務諸表」の読み方 特集「保険」 広告特集「M&A/事業承継」 特集「本を読む。」 DC特集
欧米
Written by ZUU online編集部 5,757記事

【10月米個人所得・消費支出】所得の伸びは加速したものの、消費は予想を下回る伸びに留まる

米個人所得・消費支出
(写真=PIXTA)

結果の概要:所得が予想を上回る一方、消費は予想を下回る

 11月25日、米商務省の経済分析局(BEA)は10月の個人所得・消費支出統計を公表した。

 個人所得(名目値)は、前月比+0.4%(前月改定値:+0.2%)となり、前月から伸びが加速、市場予想(Bloomberg集計の中央値、以下同様)の+0.4%には一致した。一方、個人消費支出(名目値)は、前月比+0.1%(前月:+0.1%)と市場予想の+0.3%を下回り、前月と同水準の伸びに留まった(図表1)。

 価格変動の影響を除いた実質個人消費支出も、前月比+0.1%(前月改定値:+0.1%)と前月と同水準に留まり、市場予想の+0.2%を下回った(図表5)。

 貯蓄率(*1)は5.6%(前月改定値:5.3%)と前月から0.3%ポイント上昇した。これは12年11月の8.8%以来の水準である。

 価格指数は、総合指数が前月比+0.1%(前月:▲0.1%)と前月からプラスに転じたものの、市場予想(+0.2%)は下回った。また、変動の大きい食料品・エネルギーを除いたコア指数は、前月比で横這い(前月改定値:+0.2%)となり、前月および市場予想(+0.1%)を下回った(図表6)。

 なお、前年同月比では、総合指数が+0.2%(前月:+0.2%)、コア指数が+1.3%(前月:+1.3%)となった(図表7)。

結果の評価:貯蓄率は3年ぶりの水準、所得対比で消費は抑制

 10月の個人消費支出(前月比)は、所得の伸びが加速したにもかかわらず、低調だった9月から加速がみられなかった。この結果、貯蓄率はおよそ3年ぶりの水準に上昇しており、所得対比で消費は抑制されている。

米個人所得・消費支出1

 消費が抑制されている要因として、8-9月の雇用統計の結果が低調だったことが消費センチメントに影響している可能性がある。コンファレンスボード社の消費者信頼感指数は、10月の99.1から11月の90.4へ大幅に低下したが、同社は雇用に対する見方が慎重になっていることが低下の要因の一つとしている。

 もっとも、10月の雇用統計は良好な結果となっており、雇用不安からのセンチメント悪化や消費抑制には歯止めがかかるとみられる。一方、価格指数は、総合指数、コア指数ともに前月比で伸びが抑制されているほか、前年同月比でも加速がみられておらず、FRBが目標とする2%を下回る状況が持続している。

次のページ>>所得動向:賃金・給与の伸びが加速

12
page 1 of 2
【10月米個人所得・消費支出】所得の伸びは加速したものの、消費は予想を下回る伸びに留まる
ZUU online の最新記事を
毎日お届けします
PREV ゴールドマン・サックス「2016年はドル強し、新興国はペソと...
NEXT アメリカン・バンカー紙が選ぶ注目のFinTech企業20社