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銘柄分析
Written by 平田和生 267記事

「IPOあるある10選」あなたは、こんな経験ありませんか?

IPO,新規上場株式
(写真=Thinkstock/GettyImages)

東京証券取引所の発表によれば、2015年の国内IPO件数が前年比24%増とのことで、ここ数年IPO市場は活況だ。

 どうせ繰り上がらないのだから補欠当選は辞めて欲しいーー。IPO(新規公開株式)に申し込んだ方であれば誰しもが抱いたことのある感情ではないだろうか。以下では、IPOで誰しもが経験したことであろう事例を紹介していくことにする。

1.なぜか当選したIPOだけ公募割れ

マザーズなどの小型株のIPOの抽選倍率はなんと500倍に達するようで、東証1部などの大型株のIPOでさえ15倍に達するという。IPOの当選に全力で挑む人の中には、10社以上の証券会社に口座を開設しているそうだ。さらには、家族総動員して口座を作り、複数口座で申し込んでいる。

年間100社が新規上場したと仮定する場合、500倍だとしたら5年に一回程度当たれば良い。大型株だと年に5-6回あたればいい方だ。したがって、抽選に当たるのは人気のないIPOになることが多いといえるだろう。

2.訳のわからない会社ほどなぜか上がる

オールドエコノミーの会社、分かりやすい会社は、なかなか上昇しにくい。なぜなら、すでに比較対象の会社があり、新規上場する会社だけバリュエーションが異常に高くなるわけにもいかない。

内容を聞いても全く解らない会社に限ってとんでもなく上がるもの。とくにカタカナの専門用語が飛び交うような会社は比較ができず、実際のところの凄さも実は良くわからない。将来性が高くて赤字上場する会社もあるが、その場合、株価収益率(PER)ならぬ、株価売上率(PSR)といった便利な指標もでてくる。評価のしかたも漠然としているものに限ってなぜか上がる傾向がある。

3.こんな会社だったら僕でもIPO出来ると思うことがたまにある

設立後数年で上場、しかも利益も出していない、ビジネスモデルも他社が簡単に参入できそうなモデルだと思えることがたまにある。とくにC to C系の専門サイトなどは、親しみやすくわかりやすい。このアイディアなら僕ももっていたのに残念と思う事も確かに多いだろう。「僕もいつかはIPO」、でも実際にIPOにこぎつけるのは簡単ではない。

4.人気銘柄はセカンダリーからでもお祭りに参加していないと寂しい

郵政3社のような国民的IPOは参加していないと寂しいもの。抽選で当たらなかったら、セカンダリーからでも参入して、お祭りに参加したくなる心情は分かる。見ているのと実際に参加したのでは思い入れは全然変わってくる。市場で話題になるIPO銘柄、動いているIPO銘柄を保有していないと気が済まなくなってきたらもう立派なIPO中毒だ。

5.IPOは経営者で決める!HPをチェックするがあまり役立たない…

機関投資家のコメントなどをみると新規上場銘柄に投資するかは社長を見て決めるといったコメントがよくある。確かに創業間もない会社は、経営者次第でどうにでも変わっていくものだ。機関投資家のように社長と直接面談する事は出来ないので、IRミーティングに参加したり、HPで社長をチェックするようにしている。だた、そういった銘柄に限って、すぐ売ってしまうので役に立った試しがない。

6.IPO目的で複数の証券会社に口座を作ったが商いはほとんどしていない

IPOの抽選確率を上げるためにネット証券のみならず、主幹事になることの多い証券会社にも口座開設の手続きをした。ただ、実際にIPOに申し込む時に、買付代金相当の残高がないとIPOに申し込めない。それほど余裕資金があるわけでもなく、実際はほとんど休眠口座になっていることが多いのではないだろうか。

7.買い気配で数日初値がつかないとエクスタシーだ

IPOの醍醐味は、初値までの買い気配だ。買い気配が上がるたびにテンションは上がっていく。何度でも板を見にいってしまう。初日に初値がつかなかったりしたら、笑いは止まらない。翌日のストップ高(S高)の値段を調べた経験のある人は多いだろう。二日目も初値がつかなかったりしたら、エクスタシーを感じてしまうのは私だけだろうか?買い気配の評価益でついつい買い物をしてしまった方も多いのではないだろうか。

8.長期で持って後悔する事は一度や二度ではない

成長銘柄のIPOは夢がある銘柄も多い。確かに長く持つことで何倍にもなる銘柄も少なからずある。しかし、高値で上場してその後は、じり安になる銘柄が上昇する銘柄と同じくらいある。夢があるからと長期投資を決めて、半値となり、売るに売れなくなり後悔することは一度や二度ではない。

9.どうせ繰り上がらないのだから補欠当選は辞めて欲しい

IPOの抽選で補欠当選という制度がある。当選者がキャンセルした場合に繰り上げ当選するというものだ。ただでさえ抽選倍率の高いIPOの当選をキャンセルする人がいるとは思いがたい。補欠で繰り上がり当選になった人を聞いたことが無い。どうせあたらないなら気をもたせる補欠は辞めてもらいたい。

10.S高の指し値を下げて売却した途端にS高

初値をつけた後や上場翌日とかにありがちだ。S高で売りの指し値を入れておいものが、若干利食い先行で下げてきたので慌てて、指し値訂正をして売却。その途端に暴騰しはじめ、S高になることがよくある。きっと誰かが、自分が売却するのを見ていたに違いない。

平田和生(ひらたかずお)
慶應義塾大学卒業後、証券会社の国際部で日本株の小型株アナリスト、デリバティブトレーダーとして活躍。ロンドン駐在後、外資系証券に転籍。国内外機関投資家、ヘッジファンド、日本株トップセールストレーダーとして、市場分析、銘柄推奨などの運用アドバイスをおこなう。現在は、主に個人向けに資産運用をアドバイスしている。

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