(写真=PIXTA)
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積極出店で経費コントロールがカギに

17日に発表されたクスリのアオキの上期(2015年5-11月期)決算は売上高が前年同期比2割増収の785億円、営業利益が同3割近い増益の47億円と大幅な増収増益となりました。売上高は積極出店に加え、食品や調剤が好調で既存店売上高が計画を上回って推移した会社予想を30億円上回って着地しました。

営業利益も会社予想から10億円近く上振れました。調剤の伸長や高付加化価値品の販売好調、適正売価の見直しなどで粗利益率の改善する一方で、積極出店を進めているにも関わらず販管費比率がローコストオペレーションによる人件費コントロールなどにより前上期から改善し、会社計画を下回ったことが貢献しました。

北陸と甲信越を地盤とするクスリのアオキでは北関東と東海近畿といった新規エリアへの積極出店を進めています。このため前々期に33店舗、前期に40店舗だった新規出店は今期に52店舗となる予定で、上期も予定通り27店舗を出店しています。このため新規エリアでのこの上期の売上比率は17%近くまで上昇しています。

クスリのアオキでは上期の決算発表前の7.日に通期業績予想を上方修正しています。売上高を1600億円から1640億円に、営業利益を76億円から87億円へと引き上げています。

しかし、上期の営業利益が10億円近く上振れたことからすると下期の上方修正は小幅な修正に止まりました。これは積極出店で販促費や不動産比率の上昇を見込んでのものですが、上期の販管費が計画を下回ったように下期も経費のコントロールがカギを握りそうです。

金山 敏之
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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