(写真=Thinkstock/Getty Images)
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28日の東京市場は、ドル円相場が120円25銭で始まり、日本株の上昇から120円台半ばまで上昇した。海外市場では、序盤に120円65銭まで上昇したものの、米国株や原油先物価格の下落から、リスク回避の流れとなり、120円台前半でニューヨーククローズとなった。

29日の東京市場は、朝方に120円22銭の安値を付けたものの、その後は小動きで、海外市場では、原油先物価格の上昇からドル円相場も上昇し、120円51銭を付け、その後は方向感に乏しい展開となった。

30日の東京市場は、年末ということもあり、市場参加者が少なく、動意薄の展開となったものの、終盤に120円34銭の安値を付けた。海外市場では、米国株や原油先物価格は下落していたものの、やや円安トレンドとなり、一時、120円67銭まで上昇し、120円台半ばでニューヨーククローズとなった。

31日の東京市場は、大晦日で休場のため、動意薄の展開となり、前営業日の水準から大きく動くことはなかった。海外市場では、新規失業保険申請件数の増加や、米12月シカゴ購買部協会景況指数の悪化から、一時、119円99銭まで下落した。ただ、終値では、120円台前半まで値を戻して、2015年の取引を終えた。

今週の為替展望

今週注目される経済指標は、4日の米12月ISM製造業景況指数、6日の米12月ADP雇用統計、米12月ISM非製造業景況指数、8日の11月景気動向指数、米12月雇用統計などである。

今週の外国為替市場であるが、金曜夜間に米雇用統計が予定されていることで、ポジション調整中心の方向感に乏しい展開が想定される。

テクニカル面では、ボリンジャーバンドはローソク足が移動平均線を下回り、-1σ程度まで下落しており、週足14週のRSIにおいても、40%台半ばまで下落している状況だ。さらに、日足ベースでみると、ボリンジャーバンドはローソク足が-1σを下回り、RSIは、30%台まで下落している。

以上を考慮すれば、トレンドが出るのは、雇用統計後と考えるべきであるものの、テクニカル面での割安感から買いが入りやすいはずだ。よって、中立からやや強気程度で考えるのが妥当だろう。

また、年の初めのため、少し長い展望を考えると、アベノミクス相場が開始し、日銀主導による異次元の量的緩和を進めてきた。70円台を付けていたドル円相場が、120円を上回る水準まで円安が進んだ。しかしながら、黒田日銀総裁の「ここからさらに実質実効為替レートが円安に振れていくことは、普通に考えるとなかなかありそうにない」との発言から、125円が黒田ラインと呼ばれるようになり、その水準を超えることができず、レンジ相場となったのが2015年だった。

そして、2015年12月の日銀金融政策決定会合の補完措置を考えれば、緩和姿勢を維持したいものの、追加の量的緩和に踏み切ることが難しい状況であることも想像しうる。だとすれば、2016年はやや円高を想定すべきなのではないだろうか。米国は金利上昇局面入りしており、金利差拡大から円売りドル買いが進むとの見方もあるものの、市場では一定の利上げはすでに織り込んでいる。やはり、円が買い戻される年になりそうだ。(ZUU online 編集部)

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