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これで「争族」を回避!

親からの相続前、何気に聞いておくべき3つのこと

無し
(写真=PIXTA)

いつかは訪れる親との別れ。悲しみとともに、自分を産んで育ててくれたことに感謝を伝える時間だ。ただ、実際は両親の資産を引き継ぐ「相続」はとても大変なもの。特に、親だけが知っていた情報、相続に必要なものの場所など、生前にコミュニケーションをもっと円滑にしていれば…という話を経験者から聞くことも多い。両親から相続前、何気に聞いておくべき3つのことをまとめてみよう。

まず、親の資産状況を把握しておきたい

亡くなった親から相続を受ける権利のある「相続人」は相続の開始日から3ヶ月以内に、相続する「単純承認」、相続しない「相続放棄」、財産の範囲内で債務を引き受ける「限定承認」を決める必要がある。単純承認の場合、手続きは必要ないが、相続放棄や限定承認の場合は3ヶ月以内に家庭裁判所への申述をしなければならない。葬儀を行い、遺品整理などをしながらの3ヶ月は、決して余裕のあるスケジュールではない。

そのため、生前に「どれくらいの資産があるのか」を確認しておくことが必要だ。とても聞きづらい話ではあるが、不透明な相続をした場合のデメリットを伝え、納得して貰いたい。この場合の資産は現預金や証券、不動産などの「目に見える資産」だけではない。

たとえば生命保険金がある。被保険者の死亡によって支払われる生命保険金は、「みなし相続財産」として相続税の対象になる。親が会社員だった場合など、雇用先から死亡退職金が支払われる場合もあるが、この退職金も相続財産に含まれる。どのような生命保険に入っているのか、亡くなった時に会社から給付があるのか、を聞いておくことが大切だ。

そして、最も聞きにくいうえに、最も大切なものは、「借金(債務)の有無」。友人の保証人や(親が経営者だった場合の)借入金の有無は、相続手続き中に判明すると大きな問題になる。予め確認しておきたいところだ。

遺言書の有無と保管場所を確認すること

次に重要なのが「遺言書」の有無。遺言書の存在は相続においてとても重要なため、生前に有無とともに保管場所を確認しておきたい。気をつけたいのが、その文章が本当に遺言書なのか? という点だ。遺言書は「家庭裁判所の検認」を以ってはじめて、正式な遺言書として認められる(※このケースの遺言書を自筆証書遺言といい、ほかに公証役場で作成する公正証書遺言がある)。上記の検認がない場合、どれほど内容が遺言として体裁が整っていたとしても、遺言とは認められない。

生前、親に遺言書の有無を確認するときは、それが正式な手続きを経た、「遺言書として認められるものなのか」も、合わせて把握しておくようにしたいところだ。

最近話題になっているのが「エンディングノート」だ。亡くなった親の希望する葬儀方法や、遺品整理の方法などを生前に作成している人も多い。ただ、なかにはエンディングノートに財産分与を記載している人もいる。これは正式な遺言とはならないため、効力を持たないことに注意をする必要がある。「エンディングノートに、自身に有利な財産分与が書いてある!」となると「争族」にもなりかねない。このノートに財産分与に関する記述は避けるのが賢明だと、生前にアドバイスをしておきたい。

生前に相談していた専門家はいるのか?

亡くなった親のなかには、生前からお付き合いしていた銀行に、詳しい財産状況を伝えている場合もある。その場合は銀行名や支店だけではなく、付き合いの深い担当者は誰なのかを生前に確認しておきたい。銀行の担当者は人事異動も多いため、引き継ぎを受けた担当者は誰なのかを把握できているとベストと言える。

亡くなった際に、遺族は上記担当者と接触できれば、相続手続きの負担は大幅に軽くなる。財産把握はもちろん、「親は相続をどのように考えていたか」を把握することができるからだ。専門家は相続を円滑に進める知識も持ち合わせているため、相続における遺族のアドバイザーともなってくれるだろう。

親が「そのような人はいない」と言っているとしたら、ぜひ銀行の窓口で相談してみることをお勧めしたい。平成27年1月の相続税改正によって、基礎控除の額が減少し、相続が必要となるケースが増えた。上記のように様々な生前贈与を行っている人も多いが、生前贈与は相続時に手続きが必要になるものも多い。相続時の手続きを行うのは遺された家族。遺族サイドからも、親の財産状況を把握している専門家と信頼関係を築いておきたいところである。

今回、相続を円滑に行うために、何気に聞いておくべき3つのポイントをまとめた。ただ、大事なのは「聞き方」だろう。相続の大変さだけを伝えるだけではなく、送り出す遺族が手続き面を円滑に終え、より供養に時間を割けるように。そうすれば親も、前向きに様々な情報を共有して貰えるのではないだろうか。

親からの相続前、何気に聞いておくべき3つのこと
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