(写真=PIXTA)
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株主優待の魅力的な株や高配当株は株式投資でとても人気があります。ディズニーランドの1dayパスポートや、マクドナルドの無料引換券がお目当てで、長期の株主になっている人がたくさんいます。株主優待を特集したマネー専門誌も多く、優待目当てで株式投資を始めようという人も多いかと思います。投資初心者向けに「株主優待あるある」10選を選んでみました。

優待あるある1 優待がいつまで待ってもこない

決算月末に買いませんでしたか?株主優待を取得するためには、「権利確定日」に株主名簿に記載されている必要があります。「権利確定日」は中間および通期の決算期末であることが多いです。株主として記載されるためには、株を買ってから受け渡しまでの3営業日が必要となります。

したがって「権利確定日」の3営業日前が「権利付き最終日」となります。3月31日が権利確定日であれば、権利付き最終日は、土日をはさまなければ、3営業日前の28日ということになります。2016年の場合だと、3月28日が権利付き最終日です。株主優待の権利は、3月29日〜31日に買っても今期末分には間に合いません。

優待あるある2 株主優待目当てで買ったら株価が大きく下落

優待で人気がある株は、多くの投資家が狙っているため、「権利付き最終日」にかけて株価が上げる傾向があります。優待マニアの中には権利を確定したら一旦売ってしまう人も多いため、翌日の「権利落ち日」からは、株価が下がりやすくなります。5000円の食事券を得るために買って、株価が下がって1万円損してしまうこともありがちです。特に人気のある株主優待銘柄については、この動きが顕著です。

「株主優待人気ランキング」などの上位にあるような銘柄については、配当落ち以上の金額の株価下落が起こることも多いので、早めに買うなどチャートなどを見て買うタイミングを研究することも大切です。

優待あるある3 株主優待が変わったなんて知らなかった

株主優待や配当は、全ての上場企業で実施しているわけではありません。会社の業績によっては、配当が増減したり、株主優待が変更になったり廃止されたりすることもあります。株式市場では、「1000円のクオカード」を優待で配ることを発表して、株価が人気化することもよくあります。

人気の高い優待銘柄は「優待を目的」に保有している投資家が多いので、逆に「株主優待終了」または「株主優待改悪」すると株価は大きく下落する可能性があります。過去の実績や、ネットや雑誌での「株主優待特集」だけを信じて取引してはいけません。企業のホームページのIRなどでしっかりチェックする事が大切です。

優待あるある4 優待の権利が確定したら株価が半分に

株主優待狙いで買った株が分割していませんか?企業は株価が大きく上がったときなどに、一単元が安い値段で取引できるように、株式を1株から2株に、1株から3株になど分割することがあります。分割すると、保有株が増える分株価は基準値を下げます。1株を2株にする場合は、権利落ち日に株価は半分、3株の場合は株価は三分の一が基準値になります。

ディズニーランドを経営しているオリエンタルランド <4661> は、2011年から連続で最高益決算を出し続けたことで、株価は4倍になり、最低投資額が300万円台になりました。そのため、2015年3月末1対4の株式分割を実施しました。 1株持っていた人は4株に増えました。株式分割により、70万円台で投資できるようになりました。

配当落ちも説明しておきましょう。権利付き最終日は株主優待だけでなく、配当の権利も確定します。たとえば権利付き最終日に1000円の株で期末配当が20円確定したら、翌日の権利落ち日には株価は理論値で20円下げて980円が基準値になります。これが配当落ちです。

優待あるある5 株主優待券ってだいたい期限切れになっている

株主優待は権利確定後、送られてくるまでに通常2~3ヶ月かかります。農産物などの場合は旬の時期に届くこともあります。株主優待を目当てに買うことに集中して達成感があるので、株主優待券が送られてきても放置していて、気がついたときには優待券の期限がきれていたという話はツイッターなどでもよくつぶやかれています。

優待あるある6 優待はオークションで買ったほうが確実?

株主優待券などをオークションに出品する株主も多くいるようです。株主優待券を専門に扱うウェブサイトなどもあります。たとえば人気のある「JAL株主割引券」などは多くの出品があるはずです。株主割引券には期限があるので、期限が近づくと安くなることもあります。オークションの相場を見てみるのも楽しいかもしれません。

優待あるある7 株主だけど会社の内容は知らない

いつも利用している商品を作っている会社の商品が目当てならいいのですが、使途が幅広いギフトカードやクオカードなどを優待で提供している会社もあります。それだけを目当てに株主になり、会社の内容や成長性もしらないままで投資していることもありがちです。株式優待はあくまで付録と考え、株式投資の基本は企業に投資する事であることを忘れずに。

優待あるある8 株主総会も楽しいので忘れずに

株主総会自体にエンターテインメント性が高かったり、お土産が魅力的だったり、ビュッフェがついていたりすることもあります。以前、エイベックス <> は株主総会の後に「株主限定ライブ」を開催していて大変人気でした。

現在でも、アミューズ <4301> はライブを、カドカワ <9468> は映画上映会などをやっているようです。日清食品 <2897> や森永製菓 <2201> などの食品会社では主力製品をお土産にもらえることが多いです。ユナイテッドアローズ <7606> やペッパーフードサービス <3053> では、株主総会でビュッフェを開催しています。サンリオ <8136> はサンリオ・ピューロランドを一日株主のために開放してサンリオグッズお土産つきの株主総会です。エンターテイメント以外でも、ソフトバンク <9983> の孫社長、ファーストリテイリング <9983> の柳井社長のような有名社長のプレゼンテーションを聞くのも楽しみです。

優待あるある9 株主優待券を使うのって気分がいい

たとえマクドナルド <2702> や吉野家HD <9861> であろうとも株主優待券を使うのは気分のいいものです。ついつい、「私は株主だ。企業の事を真摯に考えている」的な目線になってしまいます。このちょっとした優越感も株主優待のいいところではないでしょうか。

ただ気をつけなくてはいけないのは、株主優待券をだしてもアルバイトの人などで扱い方が判らない場合がよくあることです。スーパーで優待券をだして、レジの店員が困ったような反応で店の人を呼びにいって時間がかかることなどよくあります。イフジ <> の「たまごギフト券」はありがたいけれども使いにくいのが難点だとか。

優待あるある10 実は家族は嫌がっている?

優待券目当ての投資が増えてくると、有効期限もあることですし、連日、居酒屋、ロードサイド店、牛丼、ラーメン、その後にカラオケ、映画、ボーリングなどと忙しくなってきてしまうことがありがちです。それも楽しいのですが、家族は意外と嫌がっていたりしまのでほどほどに。

平田和生
慶応大学卒業後、証券会社の国際部で日本株の小型株アナリスト、デリバティブトレーダーとして活躍。ロンドン駐在後、外資系証券に転籍。日本株トップセールストレーダーとして、鋭い市場分析、銘柄推奨などの運用アドバイスで国内外機関投資家、ヘッジファンドから高評価を得た。現在は、主に個人向けに資産運用をアドバイスしている。

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