(写真=Thinkstock/Getty Images)
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1月15日に米国の株価が急落した後、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のトレーダー間では、「次の年内利上げが3月から6月にズレこむ」という見方が一気に強まっている。

米CNBCの報道によると、3月利上げを予想しているトレーダーはここ数日で50%から35%に落ち込み、一度は54%が「7月以降」の利上げ路線に移行したが、その後ウイリアム・ダドリー・ニューヨーク連銀総裁の年内利上げを強調するコメントを受け、現時点では6月予想が濃厚となっている。

昨年12月の利上げ発表当初には、今年中に4回の引き上げが実施される可能性が示唆されていたが、中国株底打ちの可能性や日本経済の弱化が投資家の不安を駆り立てていることに加え、原油安が最大の不安要因となっていることをジェームス・ブラード・セントルイス連銀総裁が14日に認めている。

エリック・ローゼングレン・ボストン連銀総裁も13日、期待したような利上げ効果が表れていないため、「計画していた利上げペースをより穏やかな方向に変更せざるをえない」との見方を示しており、チャールズ・エバンス・シカゴ連銀総裁も同日、「年内利上げは2〜3回までに抑えられるだろう」とのコメントを発表した。

ブラード総裁「下げ足傾向が低インフレ脱出の足かせに」

原油価格が今月だけで既に20%近く下落を見せ、米S&P 500の下落率が8%に達している現状を、ブラード総裁は「下げ足傾向が低インフレ脱出の足かせとなっている」と指摘。

しかし米アドバイサリー会社、リンゼイ・グループのアナリスト、ピーター・ボック氏は、国際市場に回復の兆しが見られない場合、「追加利上げ自体が非現実性をともなうことになる」と、年内の追加利上げの実施自体に疑問を唱えている。

米利上げの影響は今後どのような展開を見せるのだろうか。(ZUU online 編集部)

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