SBI証券,IFA,富裕層ビジネス
(写真=Thinkstock/Getty Images)

ネット証券大手のSBI証券を擁するSBIホールディングス <8473> が富裕層向けのサービスに力を入れている。SBI証券子会社のSBIウエルス・パートナーが、富裕層向けのプライベートバンキング(PB)事業への参入を予定している。SBI証券は独立系金融アドバイザー(IFA)へのサービス展開を進めており、この分野で富裕層向け事業の拡大を図る考えだ。

国内ネット証券は株式売買委託手数料の自由化以降、安い手数料を魅力に多くの個人株主層の顧客を獲得してきた。近年では、ネット証券大手で個人の株式売買代金の8〜9割を占めるほどにまでなった。ネット証券各社は新たな収益源を確保する必要に迫られており、ネットと対面の融合など、新たな事業モデルを追及する傾向を強めている。

SBI証券は、ネットと対面の融合や、投資商品の販売だけでなく富裕層顧客に対応したコンサルティング営業に注力する姿勢を強めている。

昨年7月には、IFA向けに専用のウェブページを開設している。IFAとは、証券会社には所属せずに、独立した立場から投資家のニーズに対して、中立的な資産運用アドバイスを対面で提供する専門家で、SBI証券などのネット証券と提携して投資家の注文を取り次ぐ。今回のPB事業参入では、顧客層として資産を持つ経営者や事業法人のトップなどを想定しており、財産管理や事業継承、不動産、リスクマネジメントなど幅広いニーズに対応する考えだ。

現SBIホールディングス代表取締役CEOの北尾吉孝氏は自身の著書で「今後はリアルとネットが融合するという方向性が出てくると思います。ですから私たちも、ネットだけでよしとするのではなく、リアルな部分にも進出して、より消費者や投資家にとって好ましい世界を作る方向に動くことになると思います」と述べており、顧客中心主義をより追求するために対面営業の分野への進出は必要不可欠だという考えを示している。

ネット証券にとって、IFAの提案力を活用することで普段ネットを利用しない富裕層への販売チャンネルを増やせる魅力がある。今回の富裕層向けPB事業の参入は「IFAの富裕層版」という位置付けとなるだろう。今後の動向に注目だ。(ZUU online 編集部)

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