(写真=PIXTA)
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初心者にも比較的身近な金融商品「投資信託」は投資家から集めたお金を、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する仕組みだ。そしてその運用成果が、投資家それぞれの投資額に応じて分配される。個人では多くの時間と知識が必要となる投資判断と金融取引を、ファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロが投資家に代わって行ってくれるため、投資初心者でも踏み入れやすい領域だ。

その投資信託の中でも「進化版」といわれ、より安心して運用できるとされているのがETFだ。

ETFの4つのメリット コスト、少額投資可……

ExchangeTradedFund(上場投資信託)の頭文字をとったもので、証券取引所に上場している株価の指数などに連動する投資信託のことである。例えば、東京証券取引所によって発表される東証第1部の全銘柄の動きを反映した株価指数「TOPIX(東証株価指数)」。これに連動するETFは、TOPIXの値動きとほぼ同じ値動きをするように運用される。つまりTOPIXのETFを保有することで、TOPIX全体に投資を行っているのとほぼ同じ効果が得られという仕組みだ。

そしてETFには一般の投資信託と比較して4つのメリットがある。

第一に費用が安いこと。一般の投資信託の買付には販売手数料がかかるが、ETFは通常の株式委託手数料で売買できる。国内ETFは国内株式、海外ETFは外国株式とおなじ手数料が適用される。

そして「運用管理費」にあたる信託報酬が純資産総額の0.1〜1.0%(年率)でいいとされ、ほかの投資信託と比べて低くなっている。たとえば同じTOPIXに連動するタイプを比べると、投資信託は低コストなものでも年率0.5%程度かかるのに対し、ETFはそのおよそ5分の1。信託報酬とは保有期間中ずっとかかるコストで、信託財産から自動的に差し引かれるものだ。

銘柄ごとに定められているので、同じ銘柄であればどこで購入しても同じ料率となる。同じ指数に連動するETF同士でも信託報酬に差があるので、できるだけ安い銘柄を選びたいところだ。

なお、海外ETFの場合は、円をドルなどの外貨に換えてからETFを購入する手順になるため、別途「1ドルにつき25銭」といった為替手数料がかかるので注意。海外ETFは少額投資だとコスト負担率が高くなるため、30万円以上の資金で購入することで、コスト負担率が低くなる。

第ニのメリットは、少額から始められることだろう。銘柄ごとに売買単位が決められているが、数千円〜数万円から取引できる銘柄が大半で、手軽に始めることができる。

投資未経験者から本格的な資産運用まで、柔軟に利用していける金融商品といえるだろう。たとえば、東証株価指数(TOPIX)をベンチマークとする国内ETF 、野村TOPIX連動型上場投信<1306>の最低購入金額は16430円(2017年5月8日現在)、信託報酬は税抜で0.11%。ダイワ上場投信トピックス<1305>は、最低購入金額16640円(同)、信託報酬は同じく税抜で0.11%となっている。

3番目のメリットは、取引所に上場しているため、現物株式と同様、値動きをリアルタイムで確認できることだ。取引時間中は、パソコンやスマートフォンから気になる銘柄の確認がいつでもどこでもできるのだ。一般的な投資信託は非上場のため、買い付け段階では価格が分からない。この点ではETFのほうが圧倒的に安心といえるだろう。

最後に、一番重要な売買について。通常、投資信託は毎日の取引終了後に公表される基準価額での取引となるため、売買できるのは1日に1回だけ。希望する価格を指定して購入や解約をすることはできない。しかしETFは、相場の動きを見ながら売買もリアルタイムでできる。忙しい社会人にはピッタリで、売買の手軽さでもETFのほうが上といえる。

リスクも考え慎重な選択を

とはいえ、運用にはリスクがつきものだ。基準価格は日々変動しており、市場が急変する可能性も常にはらんでいる。銀行への預け入れとは違い、元本が保証されているものではない。もちろん運用がうまくいき、利益が得られることもある。しかし投資した額を下回って、最終的に損をすることもある。

運用の結果がどうなるか。100%確実な方法がないのはETFも投資信託も同じである。それならば、コストが少ない方を選ぶというのはひとつの方法だろう。その視点で考えると投資信託よりもETFのほうが圧倒的に有利といえ、投資初心者が勧められていい商品といえるだろう。(ZUU online 編集部)

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