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新興国経済見通し「南アランド」

「南アランド」の為替リスク 今後の金利見通しはどうなる?

 

南アフリカランド,見通し
(写真=Thinkstock/Getty Images)

世界経済と南アフリカランドの現状

現在の世界経済の現状は、中国経済の景気減速懸念や原油等の資源価格の下落等の要因により、非常に不安定な様相を見せている。さらにアメリカの利上げによっても今後も油断できない相場が続くと思われる。特に大きな影響があるのが新興国経済であるが、今回はそのような状況下で、資源国として認知されている南アフリカの現状を見ていきたい。南アフリカは世界有数の資源国として有名であり、ダイヤモンドや金、プラチナなど多くの天然資源が埋蔵されている。特に金の産出量はかつて世界1位を記録したこともある。

現在では金の産出量1位の座は中国に抜かれたが、豊富な埋蔵量に裏付けされている資源を活用した鉱業は現在でも南アフリカの主要産業の一角を占めている。南アフリカはG20のメンバーでもあり、近年ではサッカーワールドカップの開催等もあり、世界からの注目度も上がってきている。しかし、アフリカ大陸の中ではリーダー的存在ではあるが、まだまだ慢性的な電力不足や治安の問題、貧困問題等、発展途上の国であり、インフレや失業率の増加等も恒常的な問題となっている。

南アランド通貨の特徴

南アフリカの通貨であるランドは対米ドル、対円ともに長期的なランド安傾向のトレンドが続いている。そのような状況の中、最近の金融不安の影響で、資源国通貨として認識されている南アフリカランドは急激に値を下げた。16年1月には対米ドルで史上最安値をつけ、対米ドルで17ランド台後半まで値を下げた。2月22日現在では最安値から値を戻し、対米ドルで15ランド半ばで推移している。

現在の南アフリカの経済状況は15年7-9月期実質GDP+0.7%と前期(-1.3%)から多少プラスへ転じたが、未だ経済低迷の様相を呈している。

さらにインフレも進んでおり2015年のインフレ率は4.8%を記録した。その為、インフレを抑制しようと、SARB(南アフリカ準備銀行)は政策金利を6.75%と非常に高く設定している。しかしながらこの政策金利の高さが南アフリカの経済成長の妨げの一因にもなっている。

南アフリカランド通貨の動きとそのリスク

南アフリカは前述したとおり、一般には資源国として認知されており、南アフリカランドの相場も、資源相場に大きく左右される傾向がある。特に注目するべきは金の相場であり、かつては金の産出量世界一であったこともあり、金の価格が南アフリカランドに与える影響は大きいといえる。

南アフリカには金以外のレアメタルも豊富に埋蔵されている。その為、中国等の景気減速によってレアメタルの需要が減ると、南アフリカランドにも多大な影響を与えることになる。また、海外からの外的要因だけでなく、南アフリカ国内の内的要因も相場に影響を与えている。特に南アフリカのインフレ率やGDP成長率は為替に大きな影響を与える。ランドに投資する際には特にこの南アフリカ国内の指標にも注目し、カントリーリスクを考慮しなければならない。

このように多くの要因に相場が左右される南アフリカランドの特徴として、為替の変動率がとても大きく、非常にボラティリティの高い通貨と言える。ここ1年間の南アフリカランドの値幅を見ても、対米ドルで11ランド半ばから19ランド後半までと実に70%以上も変動している。ユーロやドル、円等の主要通貨に比べ非常に不安定な動きである。

南アフリカランドは高金利通貨としても有名で、現在も6.75%という政策金利の元、非常に高い金利が魅力な通貨となっている。しかし、南アフリカランドの値動きが非常に激しい為、金利が高いからと安易にランドに投資すると、金利以上の為替の変動で、元本を簡単に割り込む可能性もある。為替変動リスクには十分に注意したい。

南アランド通貨の金利推移見通し

現在の南アフリカの金利政策は主にインフレ抑制の為に実施されていると考えてもよい。南アフリカは恒常的なインフレに悩まされている。以前ほどの高金利ではなくなったが、未だに政策金利も高めでの推移を続けている。近年の政策金利の推移をみてみると、2008年6月に12パーセントの政策金利を付けた後、金利は下落を続け、2012年7月に5パーセントまで下落した。しかし、2014年1月から金利が再び上昇に転じ、2016年2月現在6.75%まで上昇した。

今後の見通しとして、2016年のインフレ率に注目する必要がある。2015年のインフレ率はランド安を背景とした輸入物価上昇が影響し、4.8%と非常に高くなり、その為政策金利も高く設定されていた。しかし、先日南アフリカの1月のインフレ率が発表されたが、6.2%とさらに悪い数値であった。今後もSARB(南アフリカ準備銀行)がインフレ抑制として段階的に金利を引き上げる可能性があると予想される。

豊富な資源に支えられた通貨である南アフリカランドは、世界の資源安が解消され、インフレも解消されれば、将来的に上昇する可能性もある。今後も南アフリカランドの動向は世界経済の動きと、資源価格、南アフリカ国内の状況をしっかりと注視していかなければならないだろう。(ZUU online 編集部)

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