株式相場見通し,原油情勢
(写真=PIXTA)

日経平均予想レンジ 16,000~16,743円

今週は世界経済の減速懸念が広がるなか、原油相場を睨み、世界の金融市場は一喜一憂した。東京市場は円高傾向への警戒感から投資家心理が慎重姿勢を強め、日経平均は16,000円を挟んだもみ合い商状となり、方向感に欠ける相場展開となった。

波乱の要因であった原油情勢は、サウジアラビアと有力産油国が3月半ばに増産凍結に関する会合を開くと報じられ、一旦落ち着きをみせている。ただ、持ち直しの動きがみられたものの、世界的な株価の下押し圧力が解消されているかは予断を許さない。サウジアラビアのヌアイミ石油相は2/23の講演で、主要産油国による増産凍結には前向きな姿勢を示したが、「減産はない」と明言した。減産に踏み込むことに否定的な考えを表明したことで、会合で減産に踏み切ることができるかが、焦点となろう。

注目されるG20を週末に控え、IMFは2/24公表したスタッフ報告で、G20は世界経済の失速を回避するため、景気刺激策で協調する必要があるとの見解を示した。景気浮揚のための財政出動や投機的な動きへの規則措置が打ち出されるかは未知数であるものの、世界の金融システム安全網を拡充する方法が話し合われる可能性が考えられ、協調政策期待が世界経済の先行き不安払拭の足掛かりになることが期待される。

一方、世界の株式市場が波乱のなか、米国株は持ち直してきた。1月・2月の米国株は、3月の納税に絡んで換金売りに下落しやすい。しかし、3月からは納税後の還付金による買いが入り、直近15年間で見ると、3月と4月は月間上昇率が高い。NYダウは1月と2月でWボトムを付け16,600ドル台を回復してきたことで反騰相場入りが期待され、日経平均の追随高に注目したい。

テクニカル面では、2月に入って3度上値抑えされた16,300円台を抜けた。12/14以降下落基調であった25日線が上向き(2/25)に転じ、底入れ確認から相場反転シグナル点灯で、もち合い放れから上値を試す局面を迎えたといえる。

以上、来週から3月相場入りとなり、国内外の重要イベントが目白押しだが、過度な円高にならない限り、3月期末を意識した思惑から戻りを試す展開が想定される。日経平均のレンジとしては、上値は2/1高値17,905円から2/12安値14,865円のフィボナッチ比率(61.8%戻し)の16,743円が意識され、下値は節目の16,000円が目処となる。

週間株式相場見通し2-26

伊藤嘉洋
岡三オンライン証券 チーフストラテジスト