緊急事態宣言が解除されたものの、4月7日の発令以来、約2ヶ月の外出自粛期間の間に、慣れないテレワークなどによるストレスを抱えてしまった人も多いでしょう。

業務内容や子どもの有無などの家庭環境によって程度は変化するストレスですが、放置すると大きな問題に発展する可能性を秘めていることは知っておいた方が良いでしょう。

田中岳史
監修・田中岳史
KRD Nihombashi院長

昭和60年 順天堂大学医学部卒業、順天堂大学第2外科学講座入局
平成2年 順天堂大学大学院卒業
平成5年 ケンブリッジ大学留学
日本消化器病学会指導医
日本外科学会認定医
日医認定産業医
宇宙航空医学認定医

自粛によるストレスが自律神経に与えたであろう影響

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(画像=PIXTA)

ストレスが心身に及ぼす悪影響は広く知られていますが、今回の自粛も長期化したため、その影響がすでに顕在化しています。

自由に外出できないストレスに加えて、テレワークという慣れない環境の中で業務を行うストレスや子どもが家にいることで自分の時間が確保できないストレスを感じるなど、様々な場面で体感しているところではないでしょうか。

慣れないテレワークで生活のリズムが乱れると、その影響は自律神経の不調につながる可能性があります。自律神経の働きが悪くなると、夜眠れなくなったり、めまい、頭痛といった症状につながったりします。

さらに悪化すれば、自律神経失調症やうつ病へとつながるリスクも秘めているのです。

自律神経の乱れは免疫の低下につながる

自律神経の不調が及ぼす影響はメンタル面だけではありません。新型コロナウイルスの感染を防ぐためには、身体の免疫が正常に働いている必要があります。しかし、自律神経の不調は、こうした免疫の働きを低下させてしまうのです。

このように、ストレスをうまく管理することは、心身両面の健康を維持する上でも非常に重要な要素です。ストレスをためすぎないようにするにはどのような方法があるのでしょうか。

・適度な運動をする

1日中、家の中にいると運動が不足しがちです。運動には免疫機能を向上させ、脳を活性化させる効果もあります。どうしても運動するのが難しければ、日光浴をするだけでもよいでしょう。

・ToDoリスト、Not ToDoリストもつくる

テレワークの状態が続くことでオンとオフの切り替えが難しくなります。東京都が実施した「多様な働き方に関する実態調査」の中でもテレワークの問題点として、「勤務時間とそれ以外の時間の管理」「長時間労働になりやすい」があがっています。

そのため、「ToDoリスト」や「Not ToDoリスト」を活用し、メリハリをつけることでダラダラと業務を続け自律神経が乱れてしまうような状況を回避しましょう。

ToDoと比較するとイメージするのが難しいNot ToDoリストは、例えば下記のようなものが挙げられます。

・○時以降は、家の中でもスマホを持ち歩かない。
・50分以上椅子に座り続けない。
・同じことを100分以上考えない、やらない。
・仕事机の上に食べものを置かない。
・デリバリーは週3回までにする

・規則、正しい生活を心がける

テレワークにより通勤時間がなくなったことで、いつもより長く寝てしまうという人もいるかもしれません。十分な睡眠を確保することも重要ですが、これまでと大きく生活のリズムを変えてしまうことも自律神経に悪影響を与えます。

また、寝過ぎてしまう場合は、もともと睡眠時間が十分でなかった可能性があります。その場合は、「寝る直前まで携帯を見ている」「寝室の温度が適切ではない」「ストレスが不眠につながっている」などの原因が考えられます。この機会に、根本の原因を解決することで、自律神経を整えることを意識しましょう。

緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルスがなくなったわけではありません。そのため、これからも我慢を強いられ、ストレスを感じる場面はあるでしょう。ストレス過多の環境下では自律神経が乱れ、自覚は無くても心身に悪影響を及ぼします。こうした状況への対策をKRD Nihombashiの田中岳史院長は下記のように語っています。

「私達はそれぞれストレスを受け止める“心の器”を持っています。様々なストレスが注ぎ込まれ器が一杯になってこぼれるとき、それは自律神経が不安定になる時です。こぼれないように器の下に蛇口を設けてきちんと下水に流す、これがストレスマネジメント、自律神経安定の方法です。

蛇口になる主なものは規則正しい生活、楽しい事をする、食事、睡眠、運動です。

蛇口で一番大きく大切なものは規則正しい生活。いつも体内時計を意識して生活しましょう。普段できない趣味やご家族、お子さんとのきずなを深める。睡眠は日付が変わる前に就寝し、7時間は取るようにする。特に深夜0時から3時は成長ホルモンをはじめとする様々なホルモンが分泌され、疲れ、損傷した組織、細胞をリフレッシュしてくれます。つまり一日の疲れを取り、身体をリロードするという事。

また食事はバランスの良い食事、特にビタミン、ミネラル、タンパク質を意識して摂りましょう。運動は気持ちの良い、さわやかな気持ちになる運動、つまり有酸素運動です。3密を避けて、ウォーキング、軽いジョギングを毎日定期的にするのがコツです。有酸素運動は全身の毛細血管を活発にし、新陳代謝、消化吸収、臓器の機能を活性化してくれます」。

これまで紹介してきたものの他にも、自律神経を整える手段は数多くあります。まずは自分が今どんな状態であるかを、1.気づいて、2.原因を知って、3.対処しましょう。

その対処の仕方として、この機会に自分に合いそうなものを探してみてはいかがでしょうか?

※KRD Nihombashiは健康保険の使用ができない、自由診療の健診施設です。 健診は、スタンダード、ライト、「歯・目・血」、プレミアム、レディースの各コースをご用意しており、 料金はスタンダードAコースで13万7500円、Bコースで12万1000円、プレミアムでは男性コース22万円、 女性コースは24万8000円となっています。各コースともに、70項目以上の検査項目を実施し、 受診者さまの健康管理をサポートいたします。料金の詳しくは以下をご確認ください。
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