新型コロナウイルスにより、不要不急の外出が制限される状況が数ヶ月続きました。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、すぐにこれまでの生活に戻るのは困難と言われています。

また、自宅で業務を行うテレワークを実施する企業も増えており、1日中デスクに向かって仕事をしているという人も多いのではないでしょうか?

こうした状況下で懸念されるのは、運動不足です。新型コロナウィルスにかからないように気を付けた結果運動をしなくなることは、肥満のみならず生活習慣病のリスクの上昇やメンタルヘルスの悪化、便秘など疾患から身近な体調不良まで様々な影響を及ぼし、せっかく感染予防に成功しても、健康の2次被害が社会全体に起きているとも言えそうです。

今回は、今の時期だからこそ、自分の健康を守るための身につけておきたい運動習慣について解説します。

田中岳史
監修・田中岳史
KRD Nihombashi院長

昭和60年 順天堂大学医学部卒業、順天堂大学第2外科学講座入局
平成2年 順天堂大学大学院卒業
平成5年 ケンブリッジ大学留学
日本消化器病学会指導医
日本外科学会認定医
日医認定産業医
宇宙航空医学認定医

通勤がなくなることでより運動不足に

55914893
(画像=PIXTA)

健康機器メーカーの「タニタ」と筑波大学大学院が、東京都内にオフィスがある大手企業の社員およそ100人を対象に行なった調査によると、テレワークの広がりにより、1日の歩数が30%ほど減少しているとのことでした。

この調査によれば、これまでは平均で1日におよそ1万1500歩歩いていた人が、テレワークに切り替えた結果、新型コロナウィルス感染影響以前と比べ1日あたりの歩数が約30%減少し、中には3000歩ほどしか歩いていないケースもあったそうです。これは、厚労省が推奨している1日8000歩を大幅に下回っています。

通勤がなくなることで、自宅から駅への移動や階段の上り下りといった運動をしなくなります。またオフィスであれば、会議室への移動やランチなどで歩く機会が確保されますが、テレワークの場合、1日中、デスクで作業することになってしまいます。

これらのことからわかるように、テレワーク時には意識的に運動する機会を確保しない限り、運動不足になってしまうリスクがあるのです。

適度な運動はメンタルに好影響

自宅で作業していると、間食をする機会も増えやすく、カロリーがオーバーしてしまいやすくなります。また、間食をとることで血糖値が下がらない状態が続くと、生活習慣病のリスクも高まります。

また、適度な運動はメンタルヘルスを維持する上でも重要です。自粛でたまったストレスを解消し、メンタルを正常に保つためにも意識的に運動をする必要があるのです。また、食後すぐのウォーキングは食後高血糖予防にもなるので、一石二鳥です。

仕事中には、自律神経が緊張状態で何も食べてなくとも高血糖になることも。リフレッシュが必要な時には、新緑を見ながら散歩などがよいかもしれません。

より医学的に運動のメリットを、KRD Nihombashiの田中岳史院長は以下のように話します。

「運動のメリットは一言でいうと“血の巡りが良くなる”という事です。適度で継続的な運動は毛細血管の活動を活発にし、全身の隅々まで酸素や栄養、酵素、ホルモンなどが行き渡ります。脳も血流が安定し十分な酸素、栄養が行き渡ることによって、神経細胞の情報伝達に必要なドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質のバランスが安定します。脳機能が安定すれば意欲、集中力、幸福感も高まり在宅勤務の効率も良くなります。

また、自律神経も安定しますので、身体の免疫、新陳代謝、血液循環、ホルモンバランスなども整い、健康的な生活が送れるようになります。逆に運動不足となれば、心身ともに体調を崩す大きな原因となるのです」

運動の習慣をつければ長期的にもメリットあり

これまで説明してきたように、運動不足には多くのデメリットがあります。普段あまり運動しないという人こそ、通勤時間がなくなることで生まれた可処分時間を運動にあてるべきでしょう。「密閉」「密集」「密接」の3密を避ければ、マスクなどの対策をした上で、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです

また、屋内でも、仕事の合間合間に気分転換をかねてストレッチやスクワットをするのも有効です。「もも上げ」や「つま先立ち」などの簡単な運動であっても筋力の低下を防ぐ上で効果があります。

運動が難しければ、日光浴をするのもよいでしょう。日光を浴びないとビタミンDが不足し免疫の機能に悪影響があると言われています。また、日光浴は運動同様メンタルの改善にも効果があるのです。

この時期に運動の習慣を身につけておけば、新型コロナウイルスが収束した後も、生活習慣病のリスクを下げ、健康な生活を続けることにつながっていくでしょう。

※KRD Nihombashiは健康保険の使用ができない、自由診療の健診施設です。 健診は、スタンダード、ライト、「歯・目・血」、プレミアム、レディースの各コースをご用意しており、 料金はスタンダードAコースで13万7500円、Bコースで12万1000円、プレミアムでは男性コース22万円、 女性コースは24万8000円となっています。各コースともに、70項目以上の検査項目を実施し、 受診者さまの健康管理をサポートいたします。料金の詳しくは以下をご確認ください。
・KRD Nihombashi 健診の料金 https://www.krd-nihombashi.com/service/price.php
・KRD Nihombashi Email:info@krd-nihombashi.com