歯磨きには、インフルエンザやコロナなどの感染症を予防する効果があります。感染症にかかると、体調を崩すのみならず、一定期間は休養を余儀なくされ、ふだんの生活はもちろんのこと、業務遂行にも支障をきたします。毎日の小さなコストである“歯磨き”によって、このリスクを軽減できるのです。

この記事では、歯磨きが感染症予防になる理由を解説し、正しい歯磨きの仕方を解説します。「歯磨きは毎食後しないといけないの?」「ゴシゴシ磨いた方がいいの?」といった歯磨きのよくある疑問もとりあげるので、ぜひ参考にしてみてください。

歯磨きが感染症予防になる理由

歯磨き
(画像=Adobe Stock)

インフルエンザやコロナなどのウイルスは、口・目・鼻の粘膜から体内に侵入し、感染症を引き起こします。この中でも、特に注意したい口からの感染について、歯磨きで予防できることが明らかになってきています。

もともと、口の中の粘膜にも唾液にもウイルスの感染を防ぐ免疫が備わっています。しかし、口腔内に細菌が増加すると、粘膜や唾液の免疫が正しく機能しなくなります。特に、口腔内に歯周病原細菌が存在すると、インフルエンザやコロナなどのウイルスが、細胞に付着しやすくなります。

こうして免疫が正しく機能せず、弱った状態の口腔内にウイルスが侵入すると、インフルエンザやコロナに感染するリスクが高まります。

一方、正しい歯磨きをしていれば、口腔内の細菌は減少し、免疫が正しく機能します。万一ウイルスが口腔内に侵入しても、粘膜や唾液の免疫機能によって、感染リスクが抑えられるでしょう。

歯磨きは歯を健康に保つ効果だけでなく、感染症リスクを低減させる予防効果があるのです。

知っておきたい正しい歯磨きの仕方

感染症リスクを下げようと思ったら、正しい歯磨きの仕方を知っておかなければなりません。続いては、正しい歯磨きの仕方を、よくある歯磨きの疑問とともに紹介していきます。

●歯磨きのタイミング

歯磨きのよくある疑問に、「歯磨きは毎食後しないといけないの?」というものがあります。

実際のところ、歯磨きは必ずしも毎食後にする必要はありません。食後に歯磨きができなくても、口をゆすぐだけで、汚れの大部分は落とせます。食後にお茶や水を飲むのもいいでしょう。

ただし、歯磨きは最低でも1日1回、寝る前には必ずするようにしましょう。余裕があれば、日中にも1度歯磨きし、1日2回できればベターです。

歯磨きは、食後より寝る前にすることが大切です。眠っている間は、口腔内で細菌が増加しやすくなるからです。眠る前に歯を磨き、口腔内の細菌数を減少させておきましょう。

●歯ブラシの当て方

歯磨きについて、「ゴシゴシ磨いた方がいいの?」と考えている人がいますが、それは誤りです。歯磨きの時、必要以上に力を入れてゴシゴシ磨く必要はありません。

歯磨きは、歯と歯肉(歯ぐき)の間の部分にブラシをあて、やさしくゆっくり磨くのがポイントです。歯の上半分より、歯の下半分の、歯肉と接している部分を特に丁寧に磨きましょう。

歯の上半分は、じつは食べ物を噛み砕くときに、唾液とともに流されており、意外に汚れはついていません。問題はやはり歯の下半分で、少しくぼんでいる歯肉との境目あたりとなります。この部分は汚れが溜まりやすく、ていねいにブラッシングする必要があるのです。

おすすめの口腔ケアグッズ

口腔ケアグッズは、歯ブラシだけではありません。最近では、目的に応じたさまざまな口腔ケアグッズが登場しています。

続いて紹介する口腔ケアグッズもとりいれ、口腔内を衛生的な状態に保ち、感染症を予防しましょう。

●デンタルフロス

デンタルフロスは、歯と歯の間の汚れを取り除く道具です。糸(フロス)を歯と歯の間に入れ、ゆっくり動かしましょう。

20代・30代で歯と歯の間にすき間がなく、汚れがたまりにくいなら、2~3日に1回が適切な頻度です。40代・50代になり、歯と歯の間にすき間ができ始めたら、毎日デンタルフロスを使いましょう。

●歯間ブラシ

歯間ブラシとは、歯と歯のすき間を磨くための専用の歯ブラシです。歯と歯のすき間が気になってきたら、デンタルフロスに加えて歯間ブラシを使いましょう。歯間ブラシも歯ブラシと同様、やさしくゆっくり動かすのがポイントです。

●舌クリーナー

舌の上の白い汚れは、実は細菌のかたまりです。舌は繊細なので、傷をつけないよう、舌クリーナーで汚れをとりましょう。1日に1回、寝る前の歯磨きの際に舌クリーナーを使うと効果的です。

歯磨きは費用対効果の高い健康投資

仕事で忙しく、つい歯のケアをおろそかにしてしまっているという人は多いでしょう。しかし、健康な歯を保つことは、人生のQOLを向上させます。

30代・40代のうちに歯のケアを怠ると、50代・60代になった時、歯が抜けてしまうリスクが大きくなります。歯に自信が持てなくなると、笑顔を作りにくくなり、仕事や私生活に影響が出ることもあります。

また、口腔ケアを怠ったことで感染症になると、仕事を休むことを余儀なくされ、キャリアに深刻な影響が出てしまう可能性も否定できません。とくにコロナウイルス感染症は後遺症も指摘されており、回復後の生活に影響を与えることもあります。休業が長期化すれば、結果的に生涯資産が大きく減少することもあり得ます。

歯に時間や資金を投じることは、費用対効果の高い健康投資です。30代は特に、自覚症状がないまま、身体にさまざまな健康リスクが蓄積する時期です。歯に関しても、歯周病は30代のうちに進行し、40代・50代になった頃に歯がグラつく・歯が抜けるといった症状が現れ始めます。30代のうちから自分の健康にしっかり意識を向け、適切な健康投資をスタートしましょう。

※KRD Nihombashiは健康保険の使用ができない、自由診療の健診施設です。 健診は、スタンダード、ライト、「歯・目・血」、プレミアム、レディースの各コースをご用意しており、 料金はスタンダードAコースで13万7500円、Bコースで12万1000円、プレミアムでは男性コース22万円、 女性コースは24万8000円となっています。各コースともに、70項目以上の検査項目を実施し、 受診者さまの健康管理をサポートいたします。料金の詳しくは以下をご確認ください。
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