メディアで紹介される著名人の写真を見てみると、総じて歯が美しいことがわかります。お金持ちやエリートは、なぜ歯の手入れを重視するのでしょうか。その理由と、歯を大切にすることで得られるメリットをさまざまな角度から解説します。

ビジネスシーンでの見た目を重視

歯,投資術
(画像=pressmaster/stock.adobe.com)

お金持ちやエリートが歯を大切にする理由のひとつに、見た目を重視していることが挙げられます。

働き盛りのビジネスパーソンであれば、プライベートはもちろんビジネスシーンでも第一印象が重要なことはご存じでしょう。歯が汚いと、それだけでだらしなく見られてしまうことも少なくありません。

では、エリートたちはどのように歯を美しく保っているのでしょうか。

ホワイトニング

ホワイトニングとは、一般的に歯をブリーチして白く仕上げる治療法のことです。

人間の歯は、年齢を重ねると少しずつ黄ばんでいきます。とくに日本人は歯の特性上、黄ばみが目立ちやすい傾向にあると言われています。黄ばんだ歯は、ゴシゴシ磨いたからといって綺麗になるわけではありません。

ホワイトニングでは、薬剤の力で歯の内部から色素を分解します。そのため、黄ばみが綺麗にとれて歯が白くなります。

真っ白な美しい歯は、笑顔をより印象的に、素敵に見せてくれるでしょう。

歯列矯正

最近では、大人になってから歯列矯正をはじめる人も増えてきました。成人している場合も、効果的な矯正のために、少しでも若いうちにはじめたほうがよいと言われています。

整った歯並びを手に入れると、見た目はもちろん、咬み合わせがよくなって健康にもよい影響が考えられるでしょう。

歯列矯正には、ワイヤーを用いる方法のほか、透明のマウスピースを装着する方法もあります。歯の裏側にワイヤーを装着したり、マウスピースを用いたりすれば、矯正していることは見た目ではわかりません。対面で仕事をすることの多いビジネスパーソンでも、無理なく継続できるでしょう。

健康な歯を残すことが、充実した人生につながる

日本でも海外でも、お金持ちやエリートは美しい歯を持ちます。ただし重要なことは、美しいという印象だけではありません。健康な歯に関する興味深いデータを紹介しましょう。

世帯年収と歯の本数の関係

厚生労働省の「国民健康・栄養調査(平成30年)」の結果によると、世帯所得別の「歯の本数が20歯未満」と回答した男性の割合は次の通りでした。

世帯所得 歯の本数が20歯未満の割合
200万円未満 30.2%
200万円以上400万円未満 24.0%
400万円以上600万円未満 21.3%
600万円以上 18.9%

世帯所得が上がるほど「歯の本数が20歯未満」と回答した人が少なく、所得と残存歯数に関連のあることがわかります。

健康な歯を多く残して、食事を愉しむ

歯の本数は、味覚に影響を及ぼします。食事の満足度と残存歯数を調べた「8020推進財団」の調査(対象者は55~75歳の1,518人)では、次のような結果が出ました。

食の満足度 平均残存歯数
とてもおいしい 20.1本
おいしい 19.3本
普通 16.8本
おいしくない 11.1本

歯が少なくなると、食べられる食材にも制限が生じます。食材ごとに『おいしく食べるために必要な歯の本数の目安』があり、たとえば「タコ」や「せんべい」など噛みにくいものを食べるには、18~28本の歯が必要です。歯が0~5本になると、「うどん」や「バナナ」など、限られた食材しか食べることができないと言われています。

食事は人生の満足度に大きな影響を及ぼします。将来にわたって食事を楽しむためにも、歯をきちんと残すことができるよう、歯や口内環境を整えておきたいところです。

歯の治療にかかる費用を抑える

1人の人が生まれてから亡くなるまでの「生涯医療費」の平均は2,600万円前後と言われ 、このうち約半分が70歳以降に発生する、とされています。

一方で、たとえば「歯石の除去」などで年に2回以上定期的に歯科を受診していれば、49歳以降の医療費が安くなるという結果も報告されています。

歯を健康に保つことは、病気のリスクを下げることはもちろん、医療費を抑える=資産を守ることにもつながると言えるでしょう。

歯や口内の病気を予防して、全身の病気に備える

歯や口内のトラブルのなかでも代表的な「歯周病」は、全身の病気と深く関連しています。

歯を大切にすることは、見た目を美しくすること、食事を愉しむこと、医療費を抑えることにとどまらず、全身の病気リスクを下げることにもつながるのです。

口内トラブルで一番気を付けたい歯周病

歯の病気というと「虫歯」をイメージするかもしれませんが、30代以降に注意すべきは「歯周病」です。歯周病とは、歯ぐきと歯のすき間に侵入した細菌が歯ぐきの炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨が溶けてしまう病気です。

歯周病から生じるさまざまな病気とは

歯周病によって歯ぐきが炎症を起こすと、毒性物質が歯の血管から侵入し、血液によって全身へ運ばれます。全身にばらまかれた毒性物質は、さまざまな病気を引き起こしたり、悪化させたりします。

たとえば、毒性物質の影響で動脈硬化が進むと、血管が狭くなり、詰まりやすくなるのです。その結果、心筋梗塞や脳卒中など突然死のリスクが高まります。

また、糖尿病が悪化したり、早産・低体重児出産につながったりするリスクも高まると言われています。

歯周病は、目立った自覚症状なく進行していく病気です。強い口臭が気になったり、歯ぐきが出血する場合は歯周病の恐れがあるため、医療機関で早めの検査を受けるのが望ましいでしょう。

歯を大切にすることは、未来への効率的な投資

ホワイトニングや歯列矯正はもちろん、歯の定期的な検査には、ある程度のお金が必要となります。つまり、お金持ちやエリートは普段から「歯に投資している」と考えることができるでしょう。

彼らは、お金があるから歯に投資しているのではなく、歯の健康が及ぼす影響を理解しているからこそ、大切な資産として歯に投資しているわけです。

ビジネスの成功と同様に、未来の健康のためには、先を見据えた選択が大切です。充実した人生を送るためにも、適度な運動や健康的な食事とあわせて「歯」への投資を考えてみてはいかがでしょうか。