日々の生活のなかで、肩こりや腰痛、むくみ、目の疲れなど何かしらの不調を感じている人は少なくないでしょう。これらの不調の大元の原因は、血行不良かもしれません。血行不良が引き起こす症状や具体的な改善方法、血液と健康リスクの関連についてわかりやすく解説します。最近注目されている血管年齢についても紹介するので、不調に悩む方はぜひ参考にしてください。

からだの不調の原因は血行不良

血行不良,改善方法
(画像=oka/stock.adobe.com)

20代後半から30代、40代にかけて、以前は気にならなかった身体の不調に気づく方も多いかもしれません。たとえば以下のような不調に悩んでいませんか?

・肩こり、腰痛
・冷え性
・むくみ
・目の下のクマ
・目の充血や目のかすみ
・便秘
・薄毛
・傷あとが治りにくい
・ぶつけるとアザになりやすい
・吹き出物ができやすい
・心臓周辺が痛むことがある

このような身体の不調の影には、血行不良が隠れている可能性があります。

血行不良とはどういう状態か

血液は、全身に栄養分や酸素を運ぶ重要な役割を担っています。また、老廃物や二酸化炭素を処理するための器官に運ぶ役割もあります。このように、身体中を血がめぐることを「血行」といいます。

血行が悪くなると全身に栄養や酸素が行きわたらず、老廃物が体内に蓄積しかねません。その結果、冒頭で紹介したような、さまざまな不調が引き起こされます。

血行不良の主な要因には、運動不足や食生活の乱れ、長時間同じ姿勢をとることによる筋肉の疲労などさまざまです。

血行不良の改善方法

血行は、全身の健康と深く関連しています。血行不良を改善するために、どんなことに取り組めばいいのでしょうか。

ストレッチや軽い運動

運動不足だと、血行不良がどんどん悪化します。デスクワークの合間に小まめに休憩をとり、ストレッチや軽い運動をしましょう。なるべく階段を使う、通勤や買い物のときに1駅手前で降りて歩くなど、ライフスタイルに上手に運動を取り入れてみてください。

テレワーク中なら、バランスボールに座って仕事をしたり、スタンディングデスクを導入したりすることもおすすめです。

バランスのとれた食事

塩分・糖質・脂質を摂り過ぎると血液がドロドロになり、血行不良につながります。甘い物や炭水化物、揚げ物の摂り過ぎに注意して、バランスのいい食事を心がけましょう。

お酢や梅干しに含まれるクエン酸には、血行を良くする働きがあります。またサンマなどの青魚に含まれるEPAには、血液をサラサラにする働きがあることでも有名です。これらの食べ物を上手に組み合わせ、健康的な食生活を実現しましょう。

また、小まめな水分補給も血行不良の改善に役立ちます。

湯船につかる

毎日忙しいからと、入浴時にシャワーですませるといったビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。湯船にしっかりとつかって身体をあたため汗をかくことで、血行の改善につながります。37~40度のお湯に、10~15分程度つかることがおすすめです。

湯船につかることでストレスが解消され、リラックス効果が得られメリットもあります。

血行だけでなく“血管”にも注目したい

近年は、血行(血のめぐり)だけでなく「血管」にも大きな注目が集まっています。人は血管とともに老いるといわれるほど血管と老化には深い関連があることがわかっています。

血管が老化すると血行不良につながるだけでなく、動脈硬化が進行します。動脈硬化とは、プラークや血栓が生じるなどして血管が詰まりやすくなった状態のことです。

心臓や脳で血管が詰まってしまうと、心筋梗塞や脳梗塞など突然死のリスクもある恐ろしい病が引き起こされます。

血管老化の原因といわれるのが、AGE(糖化最終生成物)の蓄積です。AGEは老化の原因物質として知られており、体内のたんぱく質が「糖化」したり、日ごろの食事から摂取されたりして私たちの身体の中に蓄積されます。

見た目に表れる老化とは異なり血管の老化は、見てはっきりと気づくことはできません。また慢性的な運動不足や食生活の変化によって、実年齢よりはるかに血管年齢が高い人も増えてきています。知らぬ間に血管年齢が上がり、血管病のリスクが上昇している可能性があるのです。

ちょっとした不調を感じたら生活を見直そう

血行不良は全身の不調を引き起こし、AGEによる血管の老化は深刻な血管病のリスクを上昇させます。

「毎年企業健診を受けているから大丈夫」という理由で安心するのは要注意。なぜなら企業健診では、最低限の項目しか検査しないことも多いからです。

これでは、現在の病気の発見には役立っても将来の病気のリスクを正しく把握することはできません。

年齢を重ねれば、誰しも身体の機能が衰えていくものです。身体の変化と誠実に向き合うためにも、現在の状態だけでなく将来のリスクを正しく認識することが大切です。

健康診断サービスをうまく活用しながら身体の状態に合わせて日々の生活習慣を見直し、健康で幸せな人生を実現しましょう。