FIRE達成がグッと近づく「投資」と「投機」の違いとは?
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普通のサラリーマンが、経済的自立を伴った上で早期リタイアする「FIRE」を実現するにはどうしたらよいのか。

 普通のサラリーマンから投資を始め、不動産からの家賃収入を中心に年間3,000万円の不労所得を得て2年前にFIREを達成した「無敵の投資家」こと村野博基氏(45)は、FIREで最も重要な観点の一つが「投資」と「投機」の違いを理解することだと言います――。

(※本稿は、村野博基『43歳で「FIRE」を実現したボクの“無敵”不動産投資法』(アーク出版)の一部を再編集したものです。)

43歳で「FIRE」(Financial Independence, Retire Early)を実現したボクの無敵不動産投資
43歳で「FIRE」(Financial Independence, Retire Early)を実現したボクの“無敵"不動産投資
社会人になるまで投資のイロハも知らなかったのに、いまや都内に28戸のマンションを持ち、年間の家賃収入は3000万円! といっても、けっして危ない橋を渡ってきたわけじゃない。20代からコツコツと家賃収入を得て、それを資金に次の物件を購入する。気がつけば43歳でアーリーリタイア! どうやって物件を増やしてきたのか?/物件を買う基準は?/なぜ新築物件を買ってはいけないのか?/年齢によって優良物件は変わる…? etc. 誰でも、いつでも始められる、安心・安定した暮らしを実現する不動産投資のすすめ。
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目次

  1. 投資と投機では「リスク」と「リターン」が違う
  2. どの未来に〝張る〟か
  3. リスクとリターンが真逆になる

投資と投機では「リスク」と「リターン」が違う

 投資を語るにあたり、まず「投資と投機の違い」を見極めておくことが大切です。なんとなくリスクが低いものが「投資」、リスクが高いものが「投機」というイメージであったり、中長期的に保有することが「投資」、短期の保有は「投機」といわれたりすることもあるでしょう。

 でも、これらは投資の一面を切り取ったものにすぎません。漠然と理解している気がして「自分がやっているのは投資だ」と考えている人がいちばんアブナイのかも? そして失敗し、「投資は危険」というイメージが広まるのがなんとも残念です。

 本当の投資とは「リスクが低い」のではなく「リスクをとらない」ものであり、中長期的か短期かではなく、「継続する」ものなのです。

どの未来に〝張る〟か

 投資と投機の共通点は、あたり前のことですが未来を知っていれば必ず勝てることです。みなさんも未来が予知できれば、と考えたことはないでしょうか。そして未来を知りたいとき、占いに頼る人も多いでしょう。つまり占いを極めれば未来がわかるようになるのではないか、そんな観点から次のようなことを考えてみました。

 優秀な占い師とはこんなフレーズをいう人です。

「あなたは将来、職場で大きな壁にぶつかることでしょう」
「でも、それを乗り越えれば一皮むけて大きな成功をつかむことになります」

 いかがでしょうか? 仕事で壁にぶちあたることなんて誰にでもあるはずです。いや、むしろ壁にぶつからなければそれ自体が問題です。そして「乗り越えれば」といいますが、どう乗り越えるかについては触れないのです。一方で困難を打開できれば、それは一皮むけることになります。そして、困難な局面を乗り越えること自体は成功ですし、成功と思わないのであれば、それは大きな壁ではないことの証明にもなってしまいます。

 つまりこの占いは、「必ず来る未来」と「ある状況下において必ず発生する未来」を語っているにすぎず、「どうなるかわからない未来」についてはいっさい触れていないのです。   実は未来というものは、大きく分けて次の4種類に大別できます。

①どうなるかわからない未来
 「あなたは必ず成功します」
 ほかには「明日地震がくる」「宝くじにあたる」「競馬に勝つ」といったことです。

②ある状況下において必ず発生する未来
 「あなたは大きな壁を乗り越えれば成功します」
 ほかには「冷夏であれば野菜の値段が上がる」「太陽が沈めば星が見える」といったことです。

③必ずくる未来
 「あなたは職場で大きな壁にぶつかるでしょう」
 ほかには「日本人の人口が減る」「150歳までは生きられない」といったことです。

④みずからつくり出した未来
 「(みずから会社を設立して)社長になる」

 このうち、①に張るのが投機であり、②や③に張るのが投資、④の未来に突き進むのが事業だと考えています。「投資家は負けない」のは知っている未来でしか勝負しないからなのです。

リスクとリターンが真逆になる

 ここで投機と投資を考えるにあたり、「リスクとリターン」について見ておきましょう。リスクは賭けるもので、リターンは得られるものと考えてください。実は投機でリスクになるものは「お金」であり、リターンになるものは「時間」です。一方の投資でリスクになるものは「時間」で、リターンになるものは「お金」です。

 たとえば、一般的に投機といわれるものの多くはキャピタルゲインを狙っています。キャピタルゲインとは値上がり益、つまり安く購入し値上がりしたタイミングで売却してはじめて実現化するものであり、売却以降の時間を得た、ということになります。

 一方、同じ値上がり益を狙うものでも、投資的な見方では「いつ値上がりするかわからないけど、いつか上がるもの」に投資するので、タイミングよりも継戦能力が問われます。いわば時間こそがリスクなのですが、一方で勝つまで継戦するので必ずリターンとしてお金が手に入るのです。

 また、投機と投資については「純化と複線化」で考えてもいいでしょう。100キロ先に進む場合、「いかに速く100キロ進むためにエンジンを開発し、運転者は身体を鍛える」ことが「純化」です。そうではなく、「合計100キロ進むために何人集めるか。100人集めれば1人あたり1キロを全力で進むことを考えればいい」と考えるのが「複線化」です。純化は一つのことを磨きあげる労力、失敗しないためのリスク回避の労力が欠かせなく、複線化は一つ二つ不具合があっても残りが動いていればと考え、より多くの方法を見つける労力が欠かせません。

 この両者では「相場の張り方と撤退の方法」についても違いが出てきます。純化だと「研究・勉強し、全身全霊をかけて大勝負する。撤退は敗北時のみ」と考え、複線化は「少額分散、勝ち馬に乗る。撤退は勝利時のみ」となります。この純化が投機であり、複線化が投資なのです。そして最強をめざすのが投機、無敵をめざすのが投資だとご理解いただけるのではないでしょうか。

村野博基氏
村野博基氏
1976年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、大手通信会社に勤務。社会人になると同時期に投資に目覚め、外国債・新規上場株式など金融投資を始める。その投資の担保として不動産投資に着目し、やがて不動産が投資商品として有効であることに気づき、以後、積極的に不動産投資を始める。東京23区のワンルーム中古市場で不動産投資を展開し、2019年に20年間勤めた会社をアーリーリタイア。現在、自身の所有する会社を経営しつつ、東京23区のうち17区に計29戸の物件を所有。さらにマンション管理組合事業など不動産投資に関連して多方面で活躍する。