普通のサラリーマンが経済的自立を伴った上で早期リタイアする「FIRE」を実現したいと思う人は多い。

ただ、FIREを実現した後も人生は続く。FIREを目指すことと同時に、FIRE後の世界を想像することも同じくらい重要なことだ。

普通のサラリーマンから不動産投資を始め、年1,500万円の不労所得を得てFIREを達成した台場史貞氏はFIRE後の生活でも留意すべき点があるという――。

(この記事は台場史貞氏の書籍『サラリーマンを辞めたくなったら読む不動産投資の本』の一部を抜粋・編集しお届けしています。)

サラリーマンを辞めたくなったら読む 不動産投資の本
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ストレスフルな毎日とオサラバする

FIRE達成者が明かす!FIRE「後」の落とし穴とは?
(画像=fizkes/stock.adobe.com)

 私がエンジニアとして会社に勤めていた頃、非常に遅い時間まで連日残業が続いたことがありました。真夜中に帰宅し、朝6時に出勤する毎日でしたが、それほどストレスは感じていませんでした。毎回、開発案件が順調に進捗し、エンジニアとしては胸を張れるような完成品が次々生まれ、いわば波に乗っていた時期だったからでしょう。結果が出ていたこともあって、誰も私に文句を言う人はいませんでした。

 逆に大きくストレスを感じた時期もありました。それは私の知らない間に、事実と違った噂うわさ話や誹謗中傷がされていたときです。その噂話や誹謗中傷に言い訳をするのも不愉快だったので、即刻、転職の道を選びました。

サラリーマンはストレスの塊か?

 サラリーマン一本で生きることはリスクの塊です。では、同様にストレスの塊でもあるのでしょうか。
 ストレスは結局、業務時間の長さや業務過重の大きさからくるものより、精神的に追い込まれたときのほうが大きく感じるのではないでしょうか。どんなに長く働いても重責を担っても、楽しければストレスに感じることはないのです。好きなゲームを夜通しやり続けることができるのも、それが自分にとって楽しいからです。

 しかし、サラリーマンが自分の好きなことだけをやり続けることは不可能です。業務命令で技術職から営業職に配置転換命令を受けることもあるでしょうし、その逆もあり得ます。望まぬ職種に就くことは日常茶飯事です。その理不尽な命令にも、ときには従わなければなりません。
 サラリーマンは一見、ストレスの塊でもあるように思えますが、そんなストレスから逃れる方法もあります。それは、リスクの塊から逃れる方法と同じです。十分な不労所得を確保し、自分の会社をつくって、その会社に所属することです。仕事をする時間や休日休暇は自分が決めます。イヤな仕事は断ってもかまいません。誹謗中傷も命令もありません。あるのは、ストレスフリーな世界です。

 しかし、明日からストレスフリーな世界にいきなり飛び込めるわけではありません。それを成し遂げるには、時間が必要なのです。私の場合は、サラリーマンを続けることと並行し、不動産を地道に購入し、不労所得を増やしながら少しずつ理想の世界に自分を寄せていった――そのような感覚です。

 ストレスフリーな世界に入るためにはっきり言えることは、早く行動を起こすこと。早ければ早いほど、ストレスフリーな世界に早くたどり着くことができます。

不労所得を確保し、ストレスフリーな生き方をめざす

 私が考える「最終的な目的」はどこにあるのか――。

 このことを考えてみると、「高級車に乗りたい、ブランド品に囲まれて過ごしたい」といった物欲志向はありません。「とにかく大きなお金を手にしたい」といったお金持ち志向でもありません。「いい家に住んで、周りの人から羨望の眼差しで見られたい」といったようにプライドが高いわけでもありません。「日がな惰眠をむさぼり、毎日、高級食材を食べたい」といった欲望もありません。もちろん、「高い地位や名誉を獲得したい」という出世欲すらありません。

 では、めざす先は何かと言うと、やはりウマの合う人との人脈・人間関係を充実させ、ストレスフリーな生き方をすることです。それが最終目標となります。
 簡単に言えば、ストレスフリーというのは「嫌なことはしない」ということです。どんなに忙しくても、それが楽しくて仕方がないことであれば、ストレスとは言わないからです。

 何がストレスフリーなのかは人によって異なります。まずは考えを整理するためにも、あなたにとっての「ストレスフリーな生き方」を書き出してみてはいかがでしょうか。書き出したことが、違和感なく実行できるような生活スタイルに持っていくのです。

アーリーリタイアの「その後」。ストレスフリーな世界にも留意点がある!?

「いま目の前にあるストレスから逃れたい!」

 この一心で不労所得を確保し、念願のアーリーリタイアを成し遂げてみると「では、何をしようか」と自分勝手な難題が頭をもたげてくるものです。「好きなことにすればいいじゃないか」と周囲の人は言うかもしれませんが、そう簡単ではありません。ストレスフリーではあっても、まったくの自由というわけではなく、どんなことでも自分勝手でかまわないわけでもないからです。
 そこで、多くの人が不労所得をより拡大・安定させようと考えます。ところが、次の不労所得の確保は、基本的に次の2つの事項に留意する必要があります。

① 初期費用を過大にかけられない
 アーリーリタイアにやっとたどり着いた人にとっては、常に、家族が普通に暮らせる程度の手持ち資金を確保しておかなければなりません。手持ち資金が十分でないと、それが次のストレスを生むきっかけになってしまうからです。

② 絶対にマイナスのキャッシュフローであってはならない
 アーリーリタイア後の不労所得拡大の手段は、大きなキャッシュフローを生み出してくれればそれに越したことはありません。少なくとも、プラスのキャッシュフローを確保する必要があります。不労所得が生活の糧である以上、その一角を大きく削って生きていくことはできないのです。
 アーリーリタイアしたあと、どうするか――。このことについては、ぼんやりとでもかまわないので、リタイア前に考えておいたほうがいいでしょう。何もすることがないというのもストレスですし、人とのつながりがなくなってしまうのは人生にとって大きな損失です。

心に描いていた夢。ストレスフリーな世界が始まる!

 会社組織では、できないことが多ければ、その人に対する会社の評価も下がり、場合によっては叱責されたりもします。しかし、それ以外の場所において、「できないこと」は決して責められる対象ではありません。

 ストレスフリーな世界に入ったら、まずこれまでの見方を変えて、できないことが多い状況を「自分が成長できる伸び代しろが大きい」と思ってみてはどうでしょう。そもそも「できない」と思うことは、自分が成長しようとしているからこそ出てくる発想です。現状に満足している人には、その発想はありません。

「あれもできないし、これもできない……」

 そう思っている人には、現状よりさらに上の段階の輝かしい未来が待っているのです。できないことは、自己責任のなかで完結していれば、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、できないことを見つけて、それを楽しむようにすることが大切です。小さな努力を継続して、成長したいという思いを行動に移して発信していれば、応援してくれる人が必ず現れるものです。

 人生は長い――。

 歩みは早いに越したことはありませんが、立ちどまってさえいなければ、ときに遅くなってもかまいません。不労所得を得ながらのリタイア後であれば、「できない」と落ち込むのではなく、「できない」を楽しむくらいの感覚がちょうどいいのです。

自分で決める醍醐味を味わう

 リタイア後の生活について、さまざまな思いを持っている人も多いでしょう。「温泉めぐりをしてみたい」「毎日、釣りをして過ごしたい」「ゴルフ三昧の生活がしたい」「豪華客船で世界一周をしてみたい」「海外でのんびり過ごしたい」「キャンピングカーで日本中をめぐりたい」など、語り出せばキリがありません。

 サラリーマンとして業務命令により働かされすぎてきた人生から一転して、すべてを自分自身で決めていく生活が始まるのです。料金の高い長期連休を避けて海外旅行に出かけても、誰も文句を言う人はいません。

 自分自身の人生の夢を、誰にも邪魔されることなく自分自身で構築していく――。その醍醐味を味わってください。それは、これまで頑張ってきたあなたへの人生最大のご褒美です。

≪台場氏のプロフィール≫

台場史貞(だいばふみさだ)さん
台場史貞(だいばふみさだ)さん
名古屋の理系大学卒業後エンジニアとして就職するが、自分では回避できない理由が発生し3度の転職しながら4つの会社を渡り歩く波乱万丈のサラリーマン人生を経験。会社に依存し過ぎた自分の経済状況から脱却すべく2004年に安全性を重視した中古マンション投資を開始。

2012年に税金対策として妻を社長としたサブリース会社を設立。㈱日本財託主催のセミナーにオーナーとして100回以上参加し、経験を生かし先輩投資家の一人として相談に来られた方を幸せに導くことをライフワークとして活動中。