富裕層は休暇を楽しんでいる間もどんどんお金が貯まり、一般人は一生懸命働いてもお金がなかなか貯まらない……そう感じている人もいるのではないだろうか。

しかし、お金持ちがお金持ちであるゆえん、一般人が一般人であるゆえんは、単に所得が多い・少ないの違いだけとは限らない。富裕層はビジネスの才覚だけではなく、お金と時間の使い方にも長けているからだ。

一般人でも「お金で間接的に時間を買う」という富裕層マインドを参考にすることで、自分の「時間価値」を高め、お金を生みだすサイクルを作れる可能性がある。

目次

  1. 富裕層は自分の時間価値(時給)が高い
  2. 富裕層のお金と時間の使い方
    1. 住まいは職住近接で会社の近く
    2. 移動はタクシーもしくは運転手雇用
    3. 生産性を高めるための自己投資にあてる
  3. がむしゃらに働けば報われる時代は終わった

富裕層は自分の時間価値(時給)が高い

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(画像=PIXTA)

富裕層はなぜ、時間を大切にするのか。それは「時は金なり」という言葉が示すように、富裕層にとって時間はさらなる富を生みだすための重要なツールだからだ。

時間価値(時給)とは「自分の1時間当たりの価値」を換算したもので、所得÷労働時間で算出できる。同じ年収でも労働時間の短い人ほど、時間価値が高い。例えば、年収400万円で一日8時間・年間220日働いている人(時間価値=2,272円)と、一日5時間180日働いている人(時間価値=4,444円)では、時間価値に約2倍の差がある。

突き詰めていけば、時間の使い方がうまいか下手かが、経済的な成功の明暗を分けると言っても過言ではない。加えて、時間の価値を最大限に活かす重要性とそのための手段を心得ている富裕層は、極めて時間価値が高い。それゆえに、お金をどんどん生みだせるのだ。

富裕層のお金と時間の使い方

「時間は誰にでも平等に与えられているものだが、使い方次第で大きく差が出る」とわかったところで、次は富裕層の具体的なお金と時間の使い方から、一般人と異なる特徴を見てみよう。ここで注目すべきは「お金で時間を買う」という富裕層ならではの発想と、買った時間をどう活用するかだ。

住まいは職住近接で会社の近く

「通勤に片道1時間半かかるが、郊外なら都心より安くて大きな家を買える」という発想を、富裕層はあまり持たないようだ。コロナ禍において地方移住だけでなく「職住近接」への関心も高まっているが、富裕層間ではコロナ以前から「住まいは会社の近く」というルールを徹底している人が多いという。

郊外に豪華な持ち家を構えているにもかかわらず、高額な家賃を払って会社に徒歩で通える範囲に住む富裕層もいる。「こんなに家賃を払うなんてもったない」と感じるか、「通勤時間がなくなり、浮いた時間をもっと重要なことに使える」と感じるかの差だ。後者は富裕層特有の「お金で時間を買う」という感覚であり、お金で買った時間でそれを上回る価値を得ることで収入増を目指す。

また、通勤のために早起きしなくて良い分、しっかりと睡眠をとったり、家族と過ごしたりする時間が増える。通勤で長時間電車に揺られたり、車を運転して体力を消耗したりすることもないため、リフレッシュした頭と体で仕事にとりかかれるメリットがある。このような何気ないメリットの積み重ねが、長期的に時間価値を高めることにつながる。

移動はタクシーもしくは運転手雇用

多忙なスケジュールをこなす富裕層にとって、移動時間は大きなロスにつながる。公共交通機関の利用は時刻表に縛られるだけでなく、事故や天候などの理由で運行が遅れるリスクもある。

タクシーもしくは運転手付きの車を利用すれば、自分のスケジュールに合わせて柔軟かつ効率的に移動できる。周囲の目を気にせずに移動中も作業できるため、時間を節約しながら有効に使える。また、インフルエンザや新型コロナウイルスなど感染症対策や痴漢冤罪対策にもなるため、まさに一石三鳥だ。

生産性を高めるための自己投資にあてる

生産性を最大限に高めることで、時間価値を最大限に引き出すことができる。短時間でより高い成果を得ることができれば、余った時間をさらなる生産にあてたり、あるいは仕事外で自由に使ったり、有効活用することができる。

時間を仕事以外に使う際、重要なカギを握るのが、生産性の向上を意識した自己投資だ。例えば、新しい情報や知識の収集といったビジネスや資産運用に役立つ投資から、生産性との関連性が科学的に立証されている良質な睡眠や適度な運動といったウェルネスへの投資まで、富裕層は時間価値を高める基盤作りに惜しみなくお金と時間を使う。中には入会金が数百万円もする会員制高級人間ドックを、自己投資として定期的に利用する人もいる。

また、さらなる時間価値の向上を目指し、食事やエクササイズ、移動時間を利用して、オーディオブックで知識や情報を頭に入れたり、語学の勉強をしたりする富裕層もいる。

がむしゃらに働けば報われる時代は終わった

ビル・ゲイツ氏やジェフ・ベゾス氏といった世界のビリオネアも、徹底した時間管理をとおして時間を最大限に有益化することで、巨額の富を得る一方でプライベートの時間も充実させている。

終身雇用や年功序列が過去のものとなりつつある今、必ずしも「がむしゃらに働けば報われる」という時代ではない。自分の時間価値を最大限に高めることで、効率的にお金を増やすスキルを習得できるか否かが、将来の決め手となるかもしれない。