新井智美
新井智美
トータルマネーコンサルタント ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員、コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,000本以上。

超低金利の状態が続き、銀行に預けていてもお金が増えないにもかかわらず、物価の上昇や税金の負担などで家計が圧迫されている人もいるのではないでしょうか。

このような時代だからこそ、資産運用を行う必要があります。資産運用には「貯める」ものと「増やす」ものがありますが、増やす方法としてはどのようなものが考えられるのでしょうか。

資産を増やす方法にはどのようなものがある? 

資産を増やす方法には何がある?おすすめの資産運用方法や投資をする際の注意点
(画像=Watchara/stock.adobe.com)

冒頭でも述べたとおり、資産運用には「貯める」運用と「増やす」運用があります。貯める運用とは文字どおり預貯金などで貯めることですが、現在の低金利下では貯めることはできても、それを増やすことは難しい状況にあります。

貯める運用を取り入れる際には、元本が保証されているという確実性を重視し、その中で少しでも利回りのよい商品を選ぶ必要があります。では、資産を増やす方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

副業をする

資産を増やす方法としてまず考えられるのは、現在の収入以外の収入源を得ることでしょう。最近では副業解禁の動きもあり、本来の業務に支障のない範囲であれば認められるケースも多く見られます。

副業にはアルバイトや業務委託などさまざまな働き方がありますが、自分に一番合った仕事を見つけ、少しでも毎月の収入を増やすことを考えましょう。

家計を見直す

家計を見直すことで、無駄な支出を減らせる可能性があります。特に通信費、水道光熱費、住居費など固定費といわれる部分を見直すことで、支出を減らすことができ、結果的に手元に残るお金を増やすことにつながります。

固定費は一度見直すと効果が大きいといわれていることからも、以下の点に注目して一度家計を見直してみましょう。

・通信費
携帯電話の契約プランを見直し、不要なオプションは解約する。キャリアの変更を検討する。

・水道光熱費
利用しているプランを見直す。契約会社を変更する。家電の買い替え時期にはできるだけ消費電力の少ないものを選ぶ。

住居費
住宅ローンを利用しているなら、繰り上げ返済を利用して毎月の返済額を減少させる。賃貸であれば、通勤や通学に影響のない範囲内で、今よりも安い物件への引っ越しを考える。

投資をする

投資とは、株式や債券などといった投資商品で運用を行い、資産を増やす方法です。主に値上がり益を期待することが多いですが、配当金などを受け取ることもでき、預けているよりも資産を増やせる可能性が高いことから人気を集めています。ただし、運用する際には元本割れの可能性があることも理解しておくことが大切です。

家計を見直す際のポイント 

家計の見直しで一番効果があるのは、上で述べたとおり「固定費の見直し」です。ただ、ほかにも生活スタイルを見直すことで支出を減らすことができる可能性もあります。特に週末しか車を使うことがないならば、思い切って車を手放してレンタカーやカーシェアリングを利用することで、駐車場代やガソリン代、自動車税など、車を維持するために必要なお金を削減することができます。

家計を見直す際に気をつけたいことは、「無理をしないこと」です。無理をして節約しても、それがストレスになってしまうと本末転倒です。無理のない範囲までの節約として、自分に何ができるかを今一度考えて実行してみましょう。

投資にはどのようなものがある? 

資産を増やす方法として人気のある投資には、どのようなものがあるのでしょうか。代表的なものに、以下のような投資商品が挙げられます。

株式投資

株式とは、企業が資金調達を目的として発行する証券のことです。企業はこの株式を購入してくれた投資家に対し、利益の一部を還元する配当金を用意したり、株式を保有している人に対して優待サービスを提供したりします。

投資家はそれらの恩恵を受けるほか、保有している株の価格が上昇した際に売却することで購入価格との差額(値上がり益)を得ることも可能です。

債券投資

債券とは、簡単にいえば国や企業が発行する借用証書です。債券には利回りと満期が決められており、購入した人はそれを満期まで保有しておくことで元本と利息分を合わせて受け取ることができます。

現在の日本の国債の利回りは10年もので0.25%程度です(2022年4月27日時点)。ちなみにアメリカの10年国債の利回りは約2.8%となっており、日本の国債を保有するよりも利回りがいいことが分かります。ただ、海外の国債を購入する際には為替の影響を受ける点に注意が必要です。

国内では社債も多く発行されていますが、そのうちのほとんどが利回り1%以下となっており、満期までの期間を長く取ることで1%台の利回りを設定している会社もあります。

投資信託

投資信託とは、複数の投資家から資金を集め、それを基に運用会社の中の専門家が運用し、それで得た利益を投資家に還元する仕組みです。投資信託は、その投資先によって株式投資信託や債券投資信託、不動産投資信託などに分けられます。また、国内だけでなく海外の株式や債券に投資をしている商品もあります。

不動産投資

最近注目されている不動産投資には、現物の投資と小口化商品があります。現物の不動産投資とは投資物件となる不動産を購入し、それを賃貸に出すことで賃貸収入を得る方法です。

そして不動産小口化商品とは、1つの不動産を複数の投資家が購入し、それで得た運用利益(賃貸収入)を出資した割合で受け取ることができる商品です。現物の不動産投資と比べ、高額な初期費用がかからない点がメリットで、数万円~100万円単位で購入することができます。

投資を行う際の注意点

投資を行う際に最も注意しなければならないのが、元本割れする可能性があるということです。また、リスクとリターンについても知っておく必要があります。

リターンとは、その商品から得られる利益のことで、プラスのリターン、もしくはマイナスのリターンという言い方をします。そしてリスクとは「損」や「危険」という意味ではありません。運用の世界でいうリスクとは、その商品の値動きの大きさを意味します。

特に株式は運用商品の中でも値動きの幅が大きいことからリスクの大きい商品ということができますが、一般的にリスクの大きい商品は大きなリターンを得る可能性も高いといわれています。

投資初心者や20~30代、40~50代におすすめの投資方法

ここでは、投資初心者や20~30代、40~50代におすすめの投資方法を紹介します。

投資初心者におすすめの投資法

投資初心者に向いている投資方法は、投資信託でしょう。運用自体をプロに任せることができ、少額から投資ができる点も魅力といえます。なお、つみたてNISAなどの制度を取り入れながら、非課税で運用していくのがおすすめです。

20~30代におすすめの投資法

20~30代の世代はリタイアまでの期間が多く取れる世代でもあります。そのため、長期視点で運用ができる投資信託を取り入れながら、株式投資なども視野に入れてもいいかもしれません。

株式投資は銘柄によっては購入する際にまとまった資金が必要ですが、最近ではミニ株などを取り扱っている証券会社もあり、比較的少額から株式を購入できますので、そのような投資方法を取り入れるとよいでしょう。

40~50代におすすめの投資法

40~50代は住宅ローンの返済や子どもの教育資金など、支出が多くなる時期でもあります。さらに老後資金形成の着手を考える時期ともいえることから、投資信託商品の中でもバランス型の商品を選ぶなどの工夫を行いながら運用していきましょう。

また、老後の資産形成の1つとして、不動産投資を考え始めてもいいかもしれません。現物の不動産投資を考えるなら、ローンを利用して物件を購入することが多いと思いますが、60歳を過ぎてからのローン利用を考えるよりも、融資を受けやすいうちに購入し、運用をはじめておくことをおすすめします。

資産運用に投資を取り入れていないなら、ぜひ取り入れてみよう 

資産を増やす方法には「副業」「家計の見直し」そして「投資」があります。しかし、投資は元本割れの可能性があるといった点からなかなか取り入れられない人も多いのではないでしょうか。

ただ、現在の利率での貯蓄だと、物価の上昇にお金の価値が付いていかず、結果的に資産の価値は減少してしまうことにつながる点を理解しておかなければなりません。

これからは、物価の上昇率を上回るリターンを得る方法で資産を増やしていくことが必要です。そのためには自分に向いている運用方法を見極め、早めに取り組むことが大切だといえるでしょう。